モザイク (新潮文庫)
モザイク (新潮文庫) / 感想・レビュー
I.T
佐藤ミミという主人公が、たくさんの人とかかわる中で、自分の過去について知ったり、生きることとは何かを知ったりする、長編小説。田口ランディさんの、文章を書くセンスが素晴らしい!いつかまた、田口ランディさんの書く別の小説も読んでみたいと思う。
2018/04/22
にっしゃん
携帯やらネット世界やらスピリチュアルやらオカルトやら、そういうものにたいして自分がどういう風に感じでどう口にすればいいかわからないのだけれど、その糸口を描いてる作品。もっと重く、もっと深くと思う反面、ここまでにしてくれてありがとうな部分もあり。いろいろ考える部分もあれば、軽く読める部分もあり、これは人それぞれだなあ、と思えて、で、結局正也は生きてたのですかね・・・?
2015/07/21
林檎
今まで読んだことのない未知の世界でした。救世主救世委員会という単語は他の作品でもありそうだなーと思いつつ読むと、とても独特の世界でした。持つことのなかった考え方を知ることができ、とても面白かったです。展開も早くてさくさくと読めてしまいました。
2015/04/30
no
自分の世界には存在しない、知らない、わからないモノにぶち当たると、人はそれを排除しようとする。怖いから。得体の知れないモノは脅威。だから狩野はあんなにも滑稽な方法によって確かめるように自分を納得させようとしていたように思う。やはり生きてきた時間が長い人にほどそういう凝り固まった人が多い気がする。だから、今時の若い人は、という差別的な考えになる。と感じました。
2011/01/19
ゆきのすけ
なんとも表現しがたいけれど、どこかに共鳴するものを感じた。言葉という型にはめられたら、自分を自分で本当に表現したいように表現出来なくなってしまうということはよく思う。大多数側の人間側から見たらキチガイに見えたとしても、彼らは彼らなりに一番彼ららしい生き方を模索しているのだと思う。それにしても主人公かっこいいな。こんな女性になりたい。
2010/04/27
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