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再会 慶次郎縁側日記 新潮文庫

再会 慶次郎縁側日記 新潮文庫

再会 慶次郎縁側日記 新潮文庫

作家
北原亞以子
出版社
新潮社
発売日
2001-10-01
ISBN
9784101414157
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再会 慶次郎縁側日記 新潮文庫 / 感想・レビュー

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佐々陽太朗(K.Tsubota)

女は恐い。幸いなことに私はこれまでの人生の中で直にそれを実感するような体験をしたことがない。そういう意味ではおだやかに恙無い人生を送ってきたといえる。一度ぐらいは女がらみで窮地に陥り、震え上がるような経験をした方が人生としてはおもしろいのかもしれない。本書の主人公・森口慶次郎にも一度は危ういことがあったようである。慶次郎ほどの器量であれば、近づいてくる女も数多である。女難に遭わなかったのはおそらく慶次郎の持つ規範ゆえではなかったろうか。その規範とはわかりやすく言えばやせ我慢だ。

2023/09/06

おか

シリーズ2冊目ともなると大分出演者(笑)にも慣れて、頭の中で自在に動くようになりました。どの話も男と女、親と子の縺れ表しているが 最後の「再会」の3話はやはり印象に残る。第一話は岡っ引きの辰吉の昔の思い出の女に振り回され 危うく殺人犯にされる。第二話は慶次郎のそれこそ たった一回(多分(笑))情を通じた女との再会。女は強かに成長するが 男ってね(笑)第三話は余り素性の良くない(笑)岡っ引きの吉次のまぁ何ともいじらしい行為。自分で自分の振る舞いに驚いている姿が可愛らしい

2023/08/11

ちゃいろ子

主役の慶次郎はもちろんのこと。 養子の晃之助、その嫁の皐月は 思いやり深く穏やかで側にいてくれたら、、と想うような人たちで。 その半面岡っ引きの辰吉や吉次、 山口屋の寮番の佐七は一筋縄ではいかない曲者揃いで、そのキャラクターたちがそれぞれの事件の中で絡み合い良い味を出している。 まだまだ続きが読めると思うと嬉しい。

2022/01/26

Kira

シリーズ第二集。何度目かの再読。初めて読んだのは2008年で、もう15年以上もこのシリーズを愛読していることになるが、読み方が変わってきた。一番大きな変化は、大根河岸の吉次に対する感じ方。今回読んでも、吉次の「やさしい男」ぶりにニンマリしてしまう。読み返すほどに、味わいの出てくる名脇役の吉次。その言動が、今となってはこのシリーズを読む楽しみのひとつになった。

2024/04/18

Kira

単行本既読も含めると、読むのは四回目かな。今回は、まむしのごとく嫌われている岡っ引吉次の優しさに注目しての読み返し。「再会」の三話目が、吉次と元妻おみつの話だった。強請のネタを探りながら、カモにしようとした遊女に小遣いをわたしてしまう吉次のとまどいが、微笑ましい。初読みの頃に比べると、私の読み方もずいぶん変わったなと思う。

2022/10/27

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