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やさしい男―慶次郎縁側日記 (新潮文庫)

やさしい男―慶次郎縁側日記 (新潮文庫)

やさしい男―慶次郎縁側日記 (新潮文庫)

作家
北原亞以子
出版社
新潮社
発売日
2007-09-28
ISBN
9784101414218
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やさしい男―慶次郎縁側日記 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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Kira

第七集。読むのは二回目。大根河岸の吉次を中心とした二篇を含む八篇。「やさしい男」とは、吉次のことだった。身投げしようとした町娘に関わってしまった吉次は、面倒なことに巻き込まれる。何度も死にたがる娘をどうしても放っておけない吉次も、焼きが回ったか。いや、吉次は確かにやさしい男なのかもしれない。個人的にどうしても好きになれなかった吉次の良さに、少しだけ気づいた。シリーズの脇役として人気があるというのも腑に落ちた。

2017/11/03

4fdo4

渋い やさしい男とは吉次のことなのだが とても渋くて良い もうちょっと慶次郎の出番があってもいいかと思う

2009/10/28

kazukitti

クソヤロウとクサレアマのしょっぱいシンドイ生活にだって一瞬の温かいスポットが当たることだってある、そんな瞬間をオチにしつつな安定のシリーズ。解説とかで吉次が好きだとか、北原さん本人が好きなキャラだっつってるんだけども、フツーにダニみたいな男だよね。ヤクザがミカジメ吸い上げるように、フツーにヤクザからもシノギをカスるし、町屋からもミカジメ取るし、おまけに各層の被害者もデフォルトで強請るし、全然クソヤロウw たまたま気まぐれで案件失敗したってだけで、可愛くもやさしくもないじゃんて。ハテナ?だよ。

2020/03/26

水戸

表題作の「やさしい男」は、なんとも言えぬ、やわらかなもどかしさに打ちのめされる、暖かくも悔しい気持ちになる作品でした。その次の「除夜の鐘」の、メインふたりの思惑の対比と思い込みの恐ろしさ、恋しい女と愛しい女房にひとり心を震わせる男のささやかな覚悟の情愛が、身近な心情の吐露の折り重なりに感じられて、ラストの晃之助のセリフに、受け止めたもどかしさを代わりに吐き出してもらえた気分になりました。

2016/08/17

シーラ

なんだかホントに人間ってどうしようもなくて、愛しい。「除夜の鐘」、女同士ってこういうの多いよね…素直に相手を信じて好いていればいいものを。

2015/07/11

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