父の戦地 (新潮文庫)
父の戦地 (新潮文庫) / 感想・レビュー
かおりんご
読み友さんのレビューから読んでみたけれど、残念な感じ。お父さんの手紙というより、内地での生活の様子がかかれているのだけれど、記憶があやふやで本当なのかわからない。せっかくお父さんの手紙があるのに、話がわき道にそれすぎたり、同じような内容を繰り返したりしているので、なんだかなーって思いました。筆まめな筆者のお父さんと、戦中・戦後の混乱期に手紙を紛失しなかったことが、すごいとは思いました。
2014/07/25
Tadashi Tanohata
戦地の父からの70通にもおよぶ絵葉書を紹介しながら戦争のむごさ語る。途中にはユーモアを感じさせながらも、ガツンとくる最後の一節と帰らぬ父の笑顔の写真のコントラストが、慟哭を誘う。国軍のクーデターの記事が今日も紙面に登場したミャンマーがビルマ時代、日本軍が独立を応援した。中心人物はアウンサンと、時代を越えて点と線が繋がる楽しみもある。
2021/03/30
不羈
戦地へ赴いた著者の父親からの戦地航空郵便はがきを入り口に幼少時に著者が体験した空襲や戦時の出来事がつらつらと述べられたエッセイ。女性の取り留めのないお茶請け話のように話があっちこっちに飛び読むのに疲れた。 しかし、作家の戦争体験描写なので、戦時の一般市民の行状が分かる点については有難い本。
2013/05/15
mymtskd
昭和16年、著者が4歳のときにお父様が徴兵でビルマへ送られ、その地から幼いわが子あてに手書きイラスト入りの心温まる葉書をいくつも送ってきた。その葉書をもとに家族のこと、子どもの遊び、近所の人たちの話など、当時住んでいた東京の芝での街の様子が細やかに描かれている。お父様の戦死、東京大空襲、終戦など過酷な時代をその目で見ていた者ならではのリアリティがあり、静かな反戦のメッセージになっている。
2021/05/02
たみき
お父様からのお手紙一枚一枚全てに愛情を感じた。差出人の名前は全部「タカノオトウチャン」と書いてあって胸が一杯になった。戦争って誰得?我々人間は愚かだなあ。
2012/01/18
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