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誘惑 (新潮文庫 き 13-18)

誘惑 (新潮文庫 き 13-18)

誘惑 (新潮文庫 き 13-18)

作家
北原亞以子
出版社
新潮社
発売日
2013-09-28
ISBN
9784101414287
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誘惑 (新潮文庫 き 13-18) / 感想・レビュー

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雛子

近松・西鶴も描いた『おさん茂兵衛』を現代の女性作家が描くとこうなる、という面白い試みに立ち会わせてもらった気分。大経師とか暦とか知らなかったけど、読むには問題ない。面白いと思えたのは単なる姦通事件を取り上げているからだけではないのかも。若い男女は許されぬ恋に命をからめとられ、ふたりの恋路が許せないお嬢さんは自らもろともになにもかもを破壊しつくし、悲願の仕官を求める夫婦の欲深さは足下をみられて悲劇を宿し、暦しか見えていなかった男は最後には全てを失う。おさんと茂兵衛をばかだとは、一言に切り捨てられないなぁ。

2013/10/19

カオリ

おさんの恋心は痛いほどわかったけど、茂兵衛の方がいまひとつ・・・。おさん、茂兵衛、権之助、おみつという町人の世界と右京とあやめという浪人の世界がうまく対になっていて、武士が作った、武士という男を中心とした世界のもつ矛盾がすごく伝わってきました。

2013/10/24

fern

あやめなどは、描きようによっては、美しいけど主体性は無く、男が放っておけないタイプで次々と男に依存して、それでも不幸に泣く…けど最終的には男が救ってなあなあ(女に嫌われる女)、になってもおかしくないと思うのだけれども、北原さんが書く女性は、狡さ、醜悪さも持ち合わせた上で、何故か気高く凛々しい…とおもうのだなぁ。ひと昔若いころは、そんな生々しさが痛くてたまらなかった(でも好きだった)んだけれども、最近するっと腑に落ちてしんみりする、年をとったということか(笑)…。

2017/04/26

sai

「天地明察」の裏に、こんな出来事があったのか… 江戸時代の悲劇だけど、おさんとおみつが異常なまでに茂兵衛に固執するが…二人の女が互いに意地になってるだけ? 茂兵衛、権之助をはじめ、ほとんどの人物に共感というか魅力が感じられない…モヤモヤ~(´`:)

2014/06/28

ぺしみち

面白い

2014/05/28

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