流星たちの宴 (新潮文庫)
流星たちの宴 (新潮文庫) / 感想・レビュー
はつばあば
千差万別と言葉があるように、人は同じように産まれてきても、他の人と同じ人生を歩むことはない。どこが違うのだろう。それぞれの役割を果たす為だけに誕生したのだろうか。株なんてものは人任せにしているが、株価の為に人生を翔る人や一喜一憂する人がいる。たった数枚のお金に人生を狂わせる人もいれば、主人公たちの様にかき集めた情報で、お金を紙かゴミかのように撒き散らす。そう云えば昔ダンボール箱に1億円入ったのを拾った人もいたよな。男の夢見るロマンとは、女の求める夢とどれくらいかけ離れているのだろう。時間もお金も程々がいい
2015/12/03
ken_sakura
とても良かった(≧∇≦)星が流れた〜ヽ(´ー`)P14「卑しくないのは消えていくもんだけさ」デビュー作。主人公は著者を思わせる梨田雅之。二章で見崎との回想を挟んで全六章。梨田が仕手集団「群星」(ぐんじょう)を作り、勝負に乗り出す物語。恩人先達の見崎。著者の別の一面を思わせる日々原。自分の法を持つ朝秀、野原、加地見。野心を感じる岸井と種田。日々原を雇ったオーナー、てっぺんが薄いバーテンダー。梨田の女、理子と美佐緒。人物がとても魅力的。カネの色の話は印象的でとても難しい。薦めて下さったおもしろ本棚の先生に感謝
2018/06/09
kuma
数年に1度は、手にする本の1冊。初めて手にしたのは、社会人になったばかりの頃。梨田雅之 ここから『病葉~』にのめり込んでいく❗
2019/09/30
星落秋風五丈原
時はバブル期。三十七歳の梨田雅之は、投資顧問会社社長の見崎に見込まれて『兜研』に彷徨い込むが、仕手戦に出た恩師・見崎を土壇場で裏切る。手にした大金を浪費した後、自ら仕手集団『群青』を率いて再び相場の世界に戻った梨田は、知人からの極秘情報を元に、一か八かの大勝負に乗り出した。危ない夢を追い求めて流星のように輝く男達を描いたハードボイルド傑作長編。
2003/09/06
GaGa
なかなか面白かった。株の売買ゲームのスリリングな様をハードボイルドタッチで描いた異色作。ただ、皮肉なことに一番臨場感があったのは主人公が高いレートで東風戦の賭け麻雀を打つところ。やはり相場の操作よりもその身が行う賭博の方がハラハラとする。
2010/08/06
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