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終着駅 (新潮文庫)

終着駅 (新潮文庫)

終着駅 (新潮文庫)

作家
白川道
出版社
新潮社
発売日
2007-01-30
ISBN
9784101422244
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終着駅 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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佐々陽太朗(K.Tsubota)

今年の4月16日に亡くなられた由、心からお悔やみ申し上げます。 その数日後、4月22日には舟戸与一氏も亡くなられました。両氏の小説はともに男っぽさを感じさせるニオイが似ている。特に白川氏はリリシズムとセンチメンタリズムとストイシズムが過剰気味。物語にひたっているうちはもうメロメロになっているのだが、夢から覚めるとちょっと恥ずかしくなるくらいのものだ。泣かせるけど泣かない、泣きたいけど泣けない、そんな小説、恥ずかしいけど好きだ。昭和のニオイを感じながら目一杯感情移入しました。うー・・・た・ま・ら・ん・・。

2015/06/04

いつでも母さん

読友さんのレビューに誘われて手にする。白川作家とは相性が今一つだったが、これは良い。岡部、岡部、お~か~べ~!こんなラストは嫌だよ私。(自分の角膜を?はベタ過ぎるか・・)男が惚れる漢・岡部、カタギになって声が聞きたいって、悲しすぎるよ。運命の糸が幾重にも絡んで、ほぐれていく都度、私には岡部の命が儚く散りゆく様に感じた。切ないがきっと幸せだったと思いたい。その想いは、かほるに届き水平線の向こうの二本線を見ることだろう。堀込会長も好きなタイプだった。最高峰かどうかは疑問だが、こんな純愛は嫌いじゃないのだ。

2015/11/21

はつばあば

何があっても藤原伊織さんが一番だと自負していたが、ここしばらく白川道さんにベタ惚れ。ヤクザで有りながら最後までヤクザになりきれなかった男が若い娘に恋をした。男が男に惚れるだけの器量をもつヤクザ岡部。死ぬ事を恐れないと云えば聞こえはいいが、生に執着してない彼が盲目の娘と知り合い恋をする。恋なんです、セックスを伴わない夢のような愛を二人は育んでいくのです。が・・。ちょっと長編ですが「傷だらけの純情」のようなお話に浸って下さい。ラブストーリーは幾つになってもワクワクドキドキ。こんな自分が恥ずかしいけれど^_^;

2015/11/04

キムチ

分厚い1冊ながら、余りの平板さにすぅ~っと読了。そう・・この位のおばさんともなれば哀しくも筋が読める。ラスト岡部はチンピラに撃たれ、受話器を落とし、かほる。。と呟く様まで。その岡部、干支が2回りも下のかほるにかつての恋人を重ねる。中盤になってまさかの思慕から純愛への変容。でもこちら側としては気持ちが乗れぬまま淡々と出来事を追うだけ。死に急ぐ理由も曖昧の中ジ・エンド。背後に流れるエンドロールは昔流行った東映映画・・なのになんか無彩色。いくらセリフを決めていても活劇にすらならないのは私がやくざ映画嫌いなせいか

2015/05/04

roomy

初白川道作品。きゃりさんにお薦めしてもらった一冊。面白くて一気に読了。結末は想像できていたのものの涙がでました。光の見えないかほるは岡部の輝く光だった。岡部の終着駅はかほるの始発駅となりきっと彼女の人生を最後まで支えてくれるはず。

2014/07/18

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