魂の森を行け: 3000万本の木を植えた男 (新潮文庫 い 51-2)
魂の森を行け: 3000万本の木を植えた男 (新潮文庫 い 51-2) / 感想・レビュー
hatayan
人間が住む前の本来の自然の植生を調べる「潜在自然植生」の研究に生涯を捧げた宮脇昭教授の評伝。雑草の研究を振り出しにドイツに留学。自然保護の考え方が生まれる前から富士山スバルラインの植生の回復、製鉄所内の森づくりで頭角。神社の境内の「鎮守の森」こそ土地本来の森であるとして千年の森づくりに着手し、万里の長城、ボルネオ島などで森の再生に活躍します。「貧しい者にも王様にも等しく与えられた24時間365日をどう使い切るか」宮脇教授が脇目を振らずに研究に没頭したのは、青年の頃に悟った体験が原点だったことが記されます。
2020/04/13
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
これは胸熱だった
2016/06/20
シン
面白かった。尊敬に値するすごい人が、自分が知らないだけで色んなところにいるものだと、この手の本を読むたび思う。
2006/12/21
in medio tutissimus ibis.
なんとなく途中から脳内で『神々の山嶺(漫画版)』風の映像が流れだす。『風立ちぬ(ジブリ)』でもいいし、『シグルイ』でもよかったかもしれない。正気にては大業ならず。学業とは死に物狂いである。
2019/06/17
とこまた
似非エコロジストを自称している私。日本の雑木林、里山が二次林であることは知っていた。そしてこれら二次林はエネルギー革命以降再生不能なんだと理解していた。要は私らごときちっぽけな人間の労力じゃ管理しきれないので諦めていたということ。けれどこの本の主役宮脇氏は、その土地本来の森(潜在自然植生と呼ぶそうだ)が再生し存在しうるということを実践してこられたという。まだ存命なのか、エナジーをわけてもらいたい。講演が聴きたい。
2010/07/25
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