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東京珍景録 (新潮文庫 は 25-3)

東京珍景録 (新潮文庫 は 25-3)

東京珍景録 (新潮文庫 は 25-3)

作家
林望
出版社
新潮社
発売日
1999-05-01
ISBN
9784101428239
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東京珍景録 (新潮文庫 は 25-3) / 感想・レビュー

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酔いよい

私も、休日ともなればカメラを持って都内のあちこちを散策することを楽しみにしている人間。なるほど、本書は 帯のコピーにもあるように、都内散策の友にしたくなるような一冊である。著者が撮影したカラー写真もふんだんに掲載されていて楽しませてくれる。素人写真で下手くそなどと仰るが、なかなかどうして。カメラがとらえる被写体は「陽の当たる街」からむしろはずれた「なんでもない場所」にひっそりと眠っているような風景ばかりだ。本書の刊行は平成11年。おそらく掲載写真の風景の多くは 今は姿を消してしまっているのかもしれない。

2014/05/25

とみやん📖

メチャクチャ気に入った。リンボウ先生の源氏物語の翻訳本を読みたいと願っていたが、サブカルものから手をつけてしまった。 街歩きが趣味なので、ここに載っている景色のいくつかは、自然とばったりと出くわしたいものだ。平成初期の写真なので大半が失われてると思うが。リンボウ先生の和漢混合的で豊富な語彙を含む文章もよい。浅田次郎の如き読後感。

2018/06/10

mymtskd

リンボウ先生も路上観察がお好きだった!先生の目に止まるものは東京に残るモダニズム建築や看板建築などノスタルジックで美しいものが多い。また取り残されたような石碑や武蔵野の原風景、奥の細道の残影などにも細やかで優しい視線を向けている。ここに取り上げられたいくつかはすでに再開発等で失われており残念。

2020/02/25

てくてく

観光地として多くの注目を集め保存されているような建物ではなく、日常生活に溶け込んでいる故にとりたてて認識されず、その結果、いつの間にか姿を消してしまう、戦前の建物やその風情を残す風景に関するエッセイ。掲載段階で既に取り壊されている建物もあることから、現在はさらに消えてしまっていることが推測される。林先生の文体と相まって魅力的な一冊だった。

2014/08/03

Celeste

写真好き,建築好きの私にはたまらない一冊だった。東京の片隅に残っている大正や昭和初期。カメラを持って散歩すると面白そうだ。こんな風景はわが町にもきっとあるに違いない。カメラを持って,いざ飛び出さん!という気持ちにさせてくれる本だ。

2013/02/18

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