シーズザデイ〈下〉 (新潮文庫)
シーズザデイ〈下〉 (新潮文庫) / 感想・レビュー
みっぴー
陸を離れた海という場所。そこは容赦なく人の醜い部分をさらしてしまうのだな、と恐怖を感じました。閉ざされたキャビンの中で他人と過ごす……ほんの少し協調性の無い人がいるだけでも関係が崩れて取り返しのつかないことになります。なるほど納得です。下巻は南の島の綺麗な海やのんびりした空気が伝わってきて、いいなーいいなーの連呼。陽子ちゃんのその後が気になるところですが、ハッピーエンドでひと安心。海は偉大だ。
2017/07/24
げんなり
後出しジャンケンみたいな文章が続くなぁと、ずっと思いながら読み進める。伏線とか回収とか、そういう事を笑い飛ばすような小説なのかなと、ちょっと期待しながら読み終えて、巻末の対談のところを読んでなるほどそういうことかと頷いてはみるものの、納得はしない。
2024/09/12
かずくん
文庫ではなく単行本で読んだ。はじめヨットのはなしと思って読んでいたら、因果 あるいは輪廻 の話かと思った
2019/07/16
鮎川まどか@AnxAn
下巻。過去の出来事が要所要所に挟まれ、加速度的に面白くなっていく。 海洋冒険と家族の縁という鈴木らしいテーマが盛り込まれた一冊。 久々に素晴らしいラストを見た気がする。 傑作。
2011/09/19
Tetchy
自然を相手にした趣味を持つ者は神々の恩恵、畏敬そして神の配剤という物を肌で感じるのだろうか。しかしそれにしても偶然が重なりすぎ。この見えざる力による主人公の行動を逐一納得させるために作者が自身の考えを執拗に開陳しており、これが押し付けがましさを感じさせ、逆効果となっているように思えた。下世話な云い方をすれば、俺はこういう風に思う、そうだろ?そうだろ?と何度も同じような話を聞かされているようで、しかも自分で紡いだ話を証拠として、ほらなとしたり顔をしているように感じた。昔のジャンプの漫画みたいな設定だなぁ。
2010/03/09
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