サイレントリー (新潮文庫 す 11-7)
サイレントリー (新潮文庫 す 11-7) / 感想・レビュー
林 一歩
どんなんにつまらない作品でも1行、もしくは1センテンスぐらい拾い物があるのだが、この短編集には小指の先ほども拾えるモノがありませんでした。久々の屑本。
2013/03/29
ヒロユキ
「文壇最強の子育てパパ」…鈴木光司さん…なのに、この本で描かれる多くの父親たちは一見強そうなのにどこか頼りなく…。父親ってものは普段エラソーにしているけど、実際は妻や子どものほうが一枚上手で、手の平の上で転がされてる…ってことかな…。もちろん、私も含めてですけどね…(笑)
2013/01/26
雨巫女。
『リング』の作者なので、ホラーかと思ってたが、意外とハートフルな話が多く。「目覚めれば目の前は海」のちょっとコメディタッチのが一番好きかな。
2010/12/23
Kazuya
いずれも味のある7つの短編。一番好きなのは「サイレントリー」。最愛の妻を失いながらも、忙しない日々に一抹の幸せを感じられる生きかた。今と昔。隔てられた時間の非連続性、その哀しさや愛おしさを"かつて撮った写真に秘められた謎"という小道具を用い巧妙に描く。ときの移り変わりと細やかな運命の瞬間を軸とした、これぞ私の好きな世界観だ。鈴木光司さん作品なら「楽園」。良かったー。【20/25点】
2014/09/30
ジンベエ親分
「リング」で著名になった作家だけど、この人の本領は本作のような、何の変哲もない家族小説、と以前から勝手に思っている。7本の短編が収録されているが、どれも男っぽい自己肯定感で貫かれているのが鈴木光司らしい。何気ない一言が自分の人生経験のどこかにヒットして、「それで良いんだよ」と力強く頷いてもらったような気持ちになるのは、この人独特の読書体験なんだよね。どれも良い話で好きだけど、敢えて1つだけ挙げると、多分一般的には一番人気が低そうな「人生相談」かな。家族のためには平気で世界をも敵に回す鈴木光司らしさが好き。
2016/07/24
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