ASIAN JAPANESE 2 (新潮文庫 こ 31-2)
ASIAN JAPANESE 2 (新潮文庫 こ 31-2) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
タイトルは"Asian Japanese 2 "だが、本編の大半はパリ篇。著者の小林紀晴が、アジアの対極にあると直観するのがパリだからである。たしかに、ここの登場する日本人たちはアジア篇の彼らとは違っている。かならずしも、アジアが脱力し、パリにいる彼らが気負っているからというわけでもないのだが。ニューヨークに究極の脱アジアを見る人もいるだろう。そしてまたパリにも。私はやはりパリ派なのだと本書を読んで再認する。私も人生の分岐点が違っていたら、パリで、あるいはアジアのどこかを今も彷徨していたかもしれないのだ。
2017/04/01
rokubrain
小林さんの紡ぐことばが、感性にびんびん訴えてくる。 ベトナム → パリ → ベトナム、と人生のシミュレーションの旅は続く。人と自分を重ねて自分を旅する、という心理的な旅を実際の旅を通じて行っている。 彼ら彼女らとのインタビューの旅だ。シリーズ2では、この旅で、小林さんの写真家あるいは人生の道は方向性が固まってきたに違いないと思った。Bon voyage!
2023/06/30
トッシー7
ヨーロッパはアジアの国と比べて確かに違うと思う。 でもヨーロッパもアジアも好きだ。 来週ラオスへ行く。
2016/09/14
HIRO1970
☆☆
2011/03/03
てつや
旅をしてみたいな。 と思う。 自由であることの息苦しさ、というのが、非常に若々しい文体ににじんでいるような気がする。 どこか行ってみたいな。 と思う。
2010/06/06
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