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ASIAN JAPANESE 3 (新潮文庫 こ 31-3)

ASIAN JAPANESE 3 (新潮文庫 こ 31-3)

ASIAN JAPANESE 3 (新潮文庫 こ 31-3)

作家
小林紀晴
出版社
新潮社
発売日
2005-05-01
ISBN
9784101439235
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ASIAN JAPANESE 3 (新潮文庫 こ 31-3) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

アジアから始まった旅はパリを経て、第3巻では沖縄(琉球弧)に帰結する。この巻では珍しくも何葉かのカラー写真が含まれている(沖縄の海の青を伝えるためだろう)が、やはり小林紀晴の真骨頂はモノクロにある。表紙にも見られるように、暗い背景の中に仄かに浮かび上がる人物像の表現こそが小林紀晴の表現だろう。この人の文章もまたいい。『深夜特急』の沢木耕太郎が「動」であるとするならば、小林は「静」だ。あくまでも対象に寄り添い、同化するかのごとき瞬間に静かにシャッターを切るのだろう。シャッター音の後の静寂が小林紀晴である。

2017/04/04

rokubrain

仕上げは「帰る場所」を探す旅。 アジア、パリと巡り、最後は沖縄と故郷の諏訪に行き着いた。 自分のルーツである諏訪とアジアから日本のルーツを考える行程が重なった。 感性は習えない。 従って、自らを旅させることが写真家へのプロフェッショナリズムだったのかなと思った。写真家は人生の実験者なのだと思う。 生きている限り、旅は終わらないだろう。 と感じさせてくれるシリーズでした。

2023/08/06

Kazyury

文章も写真も、第一巻とはずいぶんと受ける印象が異なっている。最初は2000年刊のようなので、著者の年齢はその時点で32歳ぐらい。 第二巻で拘っていた「30歳」を迎える著者の視線は「居場所」。琉球弧の旅の同行者であり、アシスタントでもあった福田さんの一言がおそらくは核心をついているのだろう。 感想冒頭の受けた印象の違いについても、被写体に自分自身を投影してきた著者の遍歴と思えてならない。

2017/05/04

バーベナ

息苦しいまでに真摯な生き方が伝わってくる。1.2.3と読んできたが、この最終巻は肩の力が抜けていて好きだ。そして、もっと好きな文章がある「文庫化にあたり再掲載の連絡をいたしましたが、所在不明の方が多く・・・御一報ください」旅は終わらない。

2009/10/29

Junichi Wada

昔叔父から借りて読んで面白かったため自分で続編購入

2014/11/22

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