夜ごとの闇の奥底で (新潮文庫)
夜ごとの闇の奥底で (新潮文庫) / 感想・レビュー
遥かなる想い
まだあまり小池真理子を知らなかったころ、読んで不気味な世界に驚いた記憶がある。舞台設定がサスペンス風だが、心情描写もうまい。
2010/06/26
アッシュ姉
舞台は申し分ないのに登場人物などの設定が響いてこないのか、緊迫感や恐怖を感じられず。読み手の想像力が乏しいせいもあるが、いまひとつ迫ってくるものがなく、好きな作家さんだけにちょっと残念。
2021/06/16
ぐうぐう
1993年に刊行された長編小説の文庫版。小池真理子がミステリ作家として脂が乗っていた時期の作品である。ボリュームといい、内容といい、新潮ミステリー倶楽部からの書き下ろしというスタイルといい、その当時の小池が持つ渾身の力で書いた一冊だというのがよく理解できる。オープニングからは予測不能なストーリーもさることながら、サスペンス要素に心理学的考察を積極的に取り入れたキャラクターの言動が、いわゆるミステリだけで終わらない深さを本作にもたらせている。(つづく)
2024/03/15
aax74370
★★★★☆ 小池作品は、「墓地を見おろす家」以来2作目です。たまには、この手のサイコサスペンスを読むのも良いですね♪映画の「シャイニング」を連想させるようなお話で、なかなか楽しめました。
2014/08/08
モリス
【93-19】退屈もの。誤って射殺に使用された拳銃を捨てに高速道路を走る主人公。雪で外に出られなくなったペンションとキングの作品「シャイニング」を彷彿とさせる、そのペンションの持ち主。どうやっても詰まらなくなるはずのないピースが用意されているのに面白くできなかった残念な作品。遅々として進まないストーリーと脱出するための努力をしない主人公に終始イライラ。父娘ふたりの内面の暗闇も表現しきれておらず、ミステリー書いたんじゃないもん!とも言い訳できない。直木賞作家って大したことないなと誤解してしまいそうです。
2016/04/08
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