心療内科を訪ねて―心が痛み、心が治す (新潮文庫)
心療内科を訪ねて―心が痛み、心が治す (新潮文庫) / 感想・レビュー
橘 由芽
潜在意識というのはまるで大海原のようなもので何が出てくるかわからない・・という。私の知らないとんでもない私が潜在意識という海に隠されているなんて。何だか空恐ろしい。物事への囚われが発症を誘い、症状へのこだわりが悪化へと向かわせる。心身症ってとてつもなく謎だ。人間の心と身体の不思議をしみじみ思う。人間てわからない事だらけだ。
2016/12/25
ジョニジョニ
強気と弱気が同居する、小心で敏感な、完璧主義者。僕のことですか?とビックリするくらいに当てはまる、心気症になりやすいと言われる性向です。おなかを壊しやすいのは子供の頃からだったけど、それも心の為すわざだったのかな…。自分の性格をしっかり捉えたら腰痛が治ったのと同時期に、お腹の調子も非常によくなりました。「多くの先生方がストレスとか心因とかいうのは、病気の治し方がわからず、目に見えない原因に責任を転嫁する言訳のような気さえした」という著者の正直な言葉に同感します。まずは医療、ダメなら心療内科!(^^)
2021/10/04
E
1年前の腰痛を思い出す。何をしても改善しない…。ストレスもその一因とは分かっていても、それを根本的になくすことが出来ない。自分を追い詰める潜在意識が何なのかが分からない。本当に闇(病み)の中だった。原因不明の痛みには心の問題が複雑に絡んでいるのだという。心当たりのある方にはおすすめの本。
2019/03/21
カタコッタ
この本に登場する人たちはきっと運の良い方たちなのだろう。心療内科の幅の広さに驚いている。以前著者の書いた『椅子がこわい』を読んだとき、ウソ、まさかの連続で正直どんなミステリよりも面白いと思ったものです。長く病気で苦しんでいる人は心療内科で良くなる可能性はありそうです。
2015/12/05
きなこ
心療内科っていう名称は、精神科のマイルドな言い方だと思っていた。心が原因で、著者の腰痛をはじめ、さまざまな身体症状がでるというのが心身症。心療内科は主に心身症を扱う科。10以上の事例が患者と医師のインタビューで描かれている。気づいてないことも含めて、こういうことはよくある気がする。
2019/04/18
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