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生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術 (新潮文庫)

生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術 (新潮文庫)

生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術 (新潮文庫)

作家
泡坂妻夫
出版社
新潮社
発売日
1994-10-26
ISBN
9784101445069
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生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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徒花

すごいのは、このような本の発想を思いついて、しかもそれを実現させてしまう根性と技量。なので、短編小説がスカスカで文章もチグハグなのであまり意味を成していないとか、長編小説のトリックが陳腐ですぐにとりっくがわかってしまうとか、そういうのは瑣末な問題であることはいうまでもない。また、いちいち袋とじを切り分けていくのが面倒だとか、不器用な人は上手く切れずにフラストレーションがたまるというのも、それすら受け付けられない度量の狭い読者を断る潔さがある。のだろう。

2017/12/12

Tetchy

ストーリーやプロットに驚嘆はない。もうこれはひたすら文章構成に全てがある。これは推理小説界のみならず、文壇史上最高の仕事だと云っても過言ではないし、また歴史に残る一作と云ってしまいたい。日本語の持つ二面性を巧みに利用して行間さえをもトリックにしてしまう技の冴え!頭の中身はどんな風になっているのだろうか?小説にはまだこんな奇跡を起こす事が出来る、そんな無限の可能性を感じさせた一作だ。ちなみに私、短編用と長編用で2冊持ってます(^^)v

2009/04/24

hiro

泡坂さんの本は、『しあわせの書-迷探偵ヨギガンジーの心霊術-』に続いて2冊目。TVで『ビブリア古書堂』の三上延さんがこの本を紹介していたので購入した。泡坂さんの仕掛けは、読者はもちろんだが、同業者の作家にとっては、それ以上の驚きだろう。あとがきでは『しあわせの書』の苦心談が書かれているが、この本の仕掛けはそれを上回る苦労があったのでないか。『しあわせの書』と違って、はじめから仕掛けが明かされているのも面白く、短編を読んだ後に長編を読むと、ある見開きのページにくると読んだ記憶があるという不思議な小説だった。

2014/02/27

うっちー

確かに仕掛けだけでした

2017/07/09

のぶ

20年以上積んであった本を手に取った。16ページごとに袋とじにしてあり、そのまま読むと短編小説として読め、袋とじを切り離すと長編になり短編は消失してしまうという企画本。まず短編を読んだが、これといった内容はなく、こんな事もできますよ、といった程度。その後長編を読んだが、こちらはガンジー先生が探偵役の超能力もの。ストーリーとして特に面白いところはなく。マニア向けの一冊といった印象の本。生前、奇術師でもあった泡坂さんらしい作品。

2017/12/05

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