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巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫)

巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫)

巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫)

作家
天童荒太
出版社
新潮社
発売日
2004-04-24
ISBN
9784101457154
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巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

4部は、游子、馬見原、浚介たちの心の彷徨を描く。 過去のトラウマに苦しみながら、苦闘する様は痛々しい。 そして、大野・山賀葉子夫妻の過去の哀しい事件とその後…ドラマではあまり描かれなかった内面描写が そこにはあり、巡礼する人々とともに、印象的な4部だった。

2014/09/24

ゴンゾウ@新潮部

物語が大きく動き出した。家族とは?夫婦とは?親子とは?本当に考えさせられる。あと一冊しかないのに答えがでるのだろうか。

2015/01/09

抹茶モナカ

不穏な空気感で突き進んで来た物語も終盤に入った。大野・山賀の過去を馬見原は探って行く。游子が刺される。いろいろ不満を感じつつ、読み進めて来たけれど、ガッチリ心を掴まれてしまって、サクサク読んでしまった。気づいたら、もう終盤で、これは熱中している、って事かな。佐和子が心配だなぁ。

2014/06/30

修一朗

ストーリーについては展開読めるけど、テーマの「家族」については、重量級の問いかけを畳み掛けられます。長いセリフの連続。うーん読みづらくはないけど頭は疲れる。「家族=愛」はそうだとして、じゃあ「愛=赦し」なのか。「救い」は「愛」とは限らない?「家族=救い」は絶対ではないと? いつもならば生きるのに不器用な主人公に共感してしまうところなのですが、今回は共感できるのが人がいなくて困ってます。(○○、家族と向き合うより、組織の論理を優先させてしまう自分を自分で容認していないか?)なんて…へとへとになって第5部へ

2014/08/14

かみぶくろ

第四部。物語の核となる連続家族心中事件は、その容疑者らしき人物の過去と背景が明かされ、大きく進展する。一方で、三人の主人公が辿るそれぞれのプロットは、相互に干渉し合いながらもなかなか希望が見えてこず、もがき苦しみながら一進一退を繰り返す。そんな不器用な彼ら彼女らの苦境の連続に、読者は自分の実人生を重ねながら、固唾を飲んで行く末を見守ることになる。いよいよ次がラストだが、この錯綜する物語をどのように収束させていくのか、とても楽しみである。

2020/04/29

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