KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

うそうそ しゃばけシリーズ 5

うそうそ しゃばけシリーズ 5

うそうそ しゃばけシリーズ 5

作家
畠中恵
出版社
新潮社
発売日
2008-11-27
ISBN
9784101461250
amazonで購入する Kindle版を購入する

うそうそ しゃばけシリーズ 5 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

kaizen@名古屋de朝活読書会

「若だんな」の長崎屋の一太郎。祖母のおぎんは大妖で、仁吉は泊沢、佐助は犬神という妖(あやかし)としての名がある。鳴家(なりや)という妖もいる。話の中で、天狗だの山神だの、お比女という姫神も出てくる。やたらめったら理不尽なことをする訳では無いところに現実味がある。朝顔の話があちこちに出てくるので挿絵があると嬉しいかも。箱根に湯治に来たはずが、最後になるまで湯に浸かれない話。

2013/05/29

小梅

若だんなが初めて江戸から離れて箱根に!なのになかなか温泉に入れない(^_^;) 今回は頑張った若だんな。しかし若だんなは本当に優しいな〜ほのぼのします。

2015/01/11

ゆかり

自分にできることからやるという若だんなの姿勢に感銘を受けた。相変わらず体は弱いけれど、冷静さと優しさで、皆を説得しつつ励ましつつ、心は強くなったよ、若だんな!

2015/12/30

夜の女王

☆☆☆ 今回は長編。箱根へ湯治に行くことになった若旦那。が、磁石より強く若旦那に引っ付いて離れない仁吉と佐助が行方不明!?道中では怪しげな雲助にまとわりつかれ、誘拐され、天狗に襲われ、松之助は怪我、果ては地震に神様まで出没・・・なんとも賑やかな箱根湯治旅です。ご神託を曲解した地元民や藩第一の誘拐犯の身勝手さ、それを命までは取らないお比女ちゃん。優しい。妖怪より人間の方がよほど怖いです。笑いよりちょっとシリアスさの方が勝った巻でした。

2013/05/25

のっち♬

久々の長編。湯治で箱根に来た一太郎は藩士や姫神たちの思惑に翻弄される。相手が背負った娑婆気を短編にはない濃厚さで描き出し、作風が内省的に傾倒。兄やの離脱が多い分ストーリーは散漫で、豊富なガジェットを用意した割には有機性に欠ける。似た境遇にあって嫉妬、羨望、自己嫌悪を燻らせる姫神と話の通じない天狗たちは、己の無力さを知りつつ手を差し伸べる一太郎と正攻法の対比が貫かれている。おんぶされながらとはあざとい象徴性。厄介でも人心の気まぐれに対峙し続けなければ「己」とは幾ら時間をかけても掴めない。うそうそは現代病だ。

2023/07/28

感想・レビューをもっと見る