ゆんでめて しゃばけシリーズ 9 (新潮文庫)
ゆんでめて しゃばけシリーズ 9 (新潮文庫) / 感想・レビュー
小梅
5つの短編で大きな長編って印象でした。分岐点で違った道に進んでしまった若だんな。その4年前から1年づつ経っていき最初に戻る。面白い伏線が沢山でした。
2015/01/31
ケイ
歌舞伎の女形みたいなイメージを持ってしまう屏風のぞきは好きな妖怪。家鳴り達との立ち位置も良い感じ。だから、1話目は、もうショックで。いつの間にか時は進んでいるし、こんな事が大人になるということか?と思ったが、1話ごとに時間が戻っていく。屏風のぞきに再会できないことの確認が毎回される悲しさがありながらも、龍神の話なんて本当に手を叩いて応援したくなるし。驚きの9巻でした。ナレーションも聞きやすかった。Audibleにて。
2024/04/09
ぶち
ひさしぶりの"しゃばけ"です。畠中さんが次々と繰り出してくるアイデアにこの長いシリーズがまったくマンネリにならず、読者としては嬉しい限りです。今作は、道の分岐で左(弓手(ゆんで))に行くべきところを右(馬手(めて))に行ってしまうというのがブロローグ。そこから短編が始まるのですが、最初は分岐から4年後。次の短編は3年後、という具合に時間軸を遡っていくのです。読み進むうちに、その前の年には何が起こったの?と、どんどん引き込まれていきました。そして、分岐の時点まで戻って、やはりそうきたかと安心いたしました。
2021/12/24
hnzwd
もう第何段なんだろうのしゃばけシリーズ。描かれた時間の幅が一番大きく、序章に事件のターニングポイントを置き、大きな喪失から一年ずつ話が遡っていくスタイルは今までのシリーズには無かった大仕掛け。読後の静かな悲しみもまた素晴らしい。定番とも言えるストーリーではありながら、間違いなく良作。
2013/10/30
まりもん
最初は時間軸に驚き、屏風のぞきの状態の変化にも驚いた。若だんなの商売修行みたいなものもチラホラあってこのまま元気になって跡を継げると良いなって思った。
2012/12/10
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