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てんげんつう【しゃばけシリーズ第18弾】 (新潮文庫)

てんげんつう【しゃばけシリーズ第18弾】 (新潮文庫)

てんげんつう【しゃばけシリーズ第18弾】 (新潮文庫)

作家
畠中恵
出版社
新潮社
発売日
2021-06-24
ISBN
9784101461397
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てんげんつう【しゃばけシリーズ第18弾】 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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sin

てんぐさらい・医は仁術と云えどタダ働きは自己満足、施す奢りが娘の倫理観を狂わすか?たたりづき・恩返しが家内の反発を呼び、結句家業を捨て恩に寄り添う潔さ。恋の闇・札差しは無理を通して道理を弁えぬ、とんだロミオとジュリエット。てんげんつう・先を見通すならぬ迷惑を撒き散らす身勝手な疫病神、騒がすだけ騒がせてフェードアウト。くりかえし・常世神とは言い逃れ、信心ならぬ嘘を誤魔化す人の欲。今回は理不尽な登場人物がてんこ盛りだが、あやかしの理不尽と違って人のそれは欲が絡んで見苦しい。

2021/09/04

ケイ

てんげんつうとは、また困ったお人だ。若旦那を巻き込むなんてね。それでまた寝込んじまうんだから、兄いや達も怒るはず。それにしても、若旦那、もう少し元気になっておくれでないかい。心配だねえ。オーディブルで。読み手は中村壱太郎さん。屏風覗きと家鳴り達の声が今までと少し違う印象。毎回読み手が変わっても、家鳴りの雰囲気だけは受け継いでいたんだが。まあ、子鬼だしね、こんなもんかもしれない。朗読はすごくよかった。自然に聴いてたよ。

2024/11/04

bura

しゃばけシリーズ第18弾。5話の短編集。 安楽椅子探偵ならぬ、病弱寝込み探偵若だんなの一太郎。今回も虚弱な我身を恨みつつ、各話の事件を解決していく。表題作の「てんげんつう」は人の心を見透せる眼を持つ男が長崎屋とその周りの人々に災いをもたらせてしまう。若だんなは妖の場久に頼み、夢の中へと謎解きに入って行くのだが…。今作は許嫁の於りんちゃんの為に悩み、考え、弱い身体ながらも行動した一太郎に男らしさを読ませて貰った。うん、頑張ったなあ、若だんな。

2024/02/06

アルピニア

しゃばけシリーズ第18弾。今回は、わがままな御仁がたくさん登場。仁吉に惚れた天狗の姫や救ってほしいといいながら能力は手放したくない「てんげんつう」。でも、きわめつけは神の庭で大喧嘩をしたおぎんさまかも。相変わらず寝込んでばかりの若旦那だが、推理が冴えわたり、なんだか安楽椅子探偵の様相を呈してきた(笑)。徳が高いのに煩悩を隠せず、軽率な行動を弟子の秋英さんに睨まれる寛朝さんが何とも味があって好きだ。

2021/08/23

hirune

てんげんつう(千里眼)の男や大量の毛虫を若だんなたちに浴びせる職人たち等々、自分勝手で無茶を押し付ける輩に対してもポカリとゲンコを喰らわしはしても決して取り殺したりしない、若だんなを始め仁吉や佐助の兄やたちも優しいな😄輩の後の身の振り方まで考えてくれるし。。ホント優しい妖たちだ。江戸時代では仲人は職業として成り立ってたんでしょうか?今の結婚相談所みたいなものか?面白いですね。

2021/09/07

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