考えない人 (新潮文庫 み 24-5)
考えない人 (新潮文庫 み 24-5) / 感想・レビュー
*すずらん*
考えない。即ち 無。これは難しい。どうしたって、何かしらを思ってしまう。作中 そんな神業をいかんなく発揮してくれている人達が紹介されており、私は感服致しました。人は考えないと、裸になる事も知りました。考えない行動は確かに人をびっくりさせますが、何故だか不快に感じない。一山超えて、笑ってしまう。いや爆笑。私も試してみようとしましたが、やっぱり寒いから裸にはなりたくない。事例通りお酒の力を借りてみようと思ったら、私は下戸だった。ぅーむ、まだまだ修行が足らんな。本作を読んで、考えない事は美学であると思った。
2013/11/15
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
色々な雑誌連載を一冊にまとめたエッセイ集。中でも、雑誌『考える人』に連載されていた『考えない人』たちのエッセイがおもしろかった。入院の見舞いにウクレレを持ってくる人の考えてなさがすごい!しりあがり寿さんの絵も宮沢さんの文章にピッタリでいい具合にこちらを脱力させてくれる。『カーディガンを着る悪党』と『ダメなコピー』も好き。
2016/08/17
saga
【古書】脱力系の著者だから古書を探してまで購入。実話系は、それが事実だっただけに面白い。しかし、著者の想像上の「考えない」は、それ自体が「考えているだろう!」と突っ込みたくなるほど引いてしまう。文庫版あとがきも然り。
2016/10/05
メタボン
☆☆☆☆ 宮沢節炸裂。脱力エッセイと言われているが、なかなに洞察力のある視点が素晴らしい。「がけっぷちからの言葉」「考えない」「今月の書き出し」「プログレッシブ人生と、自己責任」の4つのパートに分かれている。
2017/08/03
ぜんこう
何も考えずに読書したかったので再読。 本書に書かれている一節が全てかも(初読とほぼ同じ感想やけど)→「考えない」のも、考えものである。
2019/10/17
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