狂人三歩手前 (新潮文庫)
狂人三歩手前 (新潮文庫) / 感想・レビュー
香菜子(かなこ・Kanako)
狂人三歩手前。中島義道先生の著書。日本は何かにつけて協調性協調性と協調性強制社会。協調性軽視の組織嫌いだって構わない。哲学科修了の哲学博士である中島先生ならではのご意見には考えさせられることがたくさんありました。狂人三歩手前という過激なタイトルのとおり、内容も日本社会や日本人の生き方の問題点を単刀直入に指摘していて心地良いです。
2018/11/04
金吾
わかる部分も理解できない部分もありますが、中島節が相変わらず炸裂しています。偏執的な処もありますが、自分の考えにしたがって行動する点は好みであると共に読んでいて楽しいです。
2022/03/20
タク
こんなに面倒くさそうな人なのに、何だか許せる愛嬌が中島さん最大の武器。あと、なんだかんだであまり個人攻撃してないしな。タイトルは『狂人三歩手前』だけど、実際は5歩位手前だと思う
2010/11/13
たくのみ
「正常でなく常識にとらわれない大きさを有し、しかも滑稽である」というものになりたい、しかしまだ未熟で三歩手前なのだ、という中島先生の「謙虚な」エッセイ集。「ドイツ語が上手い」と現地人と間違われた、学科長になってちょっとうれしい、という俗人の自分を出す露悪趣味。理想とのギャップに悩み、怒りまくる姿。俺も嫌われてるけどここまでじゃないよね、という安心感を与えてくれるデトックス効果。向こう三軒両隣に罵詈雑言を浴びせつつも、インテリゲンチャとして愛される、それも先生の計算なのかも。
2015/05/15
ichiro-k
オモシロイと思う(共感?)中古書籍は概ね安い。ツマンネー(反感?)と感じる書籍の中古本はほとんどが高い(逆説は成り立たない。たとえば「英雄、色を好む」の逆「スケベは英雄」)自分のモノサシが世間のモノサシと違うことを「これでいいのだ!」と納得する。要するに好きな本を読めばいいということ。
2010/03/29
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