人生に生きる価値はない (新潮文庫)
人生に生きる価値はない (新潮文庫) / 感想・レビュー
乱読亭AKIRA@晴釣雨読🎣
最近色々と瞑想しているので、タイトルに惹かれて衝動買いしました(^_^;)本書は哲学者である著者が書いたエッセイなのですが、頭が良くてひねくれている人が読んだら間違いなく、面白く感じると思います。著者は相当のひねくれものだと思いました。私はひねくれてはいますが、頭が良くないので、全体の3〜4割くらいしか理解できずに、後半は流し読みしました。最近哲学に関心があるんですが、難易度が高過ぎましたね。著者の本で他にも読みやすい本があるとは思いますが、基本的な哲学の知識をつけてから出直したいと思います。
2016/01/21
里愛乍
所謂哲学の人である。本書によれば言葉を裏読みなどせず、文字通り受け取って欲しい方のようでありますから、きっとこのタイトルもそのまま受け取ればよいのでしょう。でも教養のない自分のことだから、おそらくこの方の意にそぐわない受け止め方をしてしまってるかも。私なんかが読んでしまって申し訳ないなぁと本気で思うくらいには「ない」と仰っている「生きる価値」を考える。だって「有る」から「無い」のでしょう?初めから存在しないものは「無い」という概念さえ無いはずですから。
2017/11/03
wildchild@月と猫
ひねくれ哲学者の自己紹介本ってところでしょうか。理屈っぽくて、天の邪鬼で、嫌われることが多い人だろうな、この先生。でもきっと本人はそんなの気にしてないだろうけど(笑)。でも私は嫌いじゃないな、こういうタイプは。うっとおしい所もあるけど、話すと面白そうだから。
2014/11/20
まーちゃん
以前著者の『カイン・・・』を読んで、近親憎悪的嫌悪感を抱き敬遠していたが、タイトルが気になり二冊目を読んだ。が今回、著者が変わったのか、書き方を変えたのか、それとも私が変わったのか、前回ほど嫌な印象は受けず、「こんな人が上司やったらめんどくさいやろなぁ(-"-)」と思うに留まった。哲学に関する部分は私にはとても難しく、理解しようとする努力すらしなくなっている自分に気付いて、少なからぬショックも受けた。やはり歳をとって変わった(衰えた)ってこと?でも最近それはそう悪いことばかりでもない気がしている。
2013/09/22
ももたろう
この人の思想は極端で異常。異端児。ごまかしが全然ない。こういう人は好きだなあ。言葉も乱暴なところが多少あるけど、なぜか親しみやすさを感じる。善人が嫌い、普通の人が嫌い、という一貫した態度に思わず笑ってしまったけど、よく理解できる。これが彼の思想を形作る上での土台の一つになったんだと思う。この世に生きる目的は無いのに「あるかのように」見える事の理由をカントを引いて語る。この世の無価値を受け入れつつも、でも価値があるんじゃ無いかと考え続ける「明るいニヒリズム」というのは一つの生き方として面白いと思った。
2017/02/06
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