老朽マンションの奇跡 (新潮文庫 い 74-8)
老朽マンションの奇跡 (新潮文庫 い 74-8) / 感想・レビュー
小鈴
吉祥寺駅から徒歩十分圏内の築30年のマンションを500万円で購入、200万円でリフォームするドキュメンタリーなのだが、単なる家の改装ビフォーアフターにとどまらない話で引き込まれていきました。地方出身者の従業員ハヤト君の東京の住まいから始まり、日本の住宅政策まで日本の首都東京に住む、ということを色々考えさせられ、著者のようにガラクタ物件をリフォームすることで第三の道があることを知ることができる。尚、東日本大震災でも問題なかったそうです。
2013/01/18
ぶんこ
面白かったのですが、共感は出来ませんでした。 気力が無い・続かない。 一番大きな点が、マンションだという事。 個別の部屋はなんとかなっても、配管の大元はなおせないし、マンション全体の修繕があるはずで、築年数からいっても近い時期におこなわれそう。 小さな一戸建てのリフォームをした事がありますが、業者に頼んでも大変でした。
2014/02/22
barabara
レビューは厳しい意見が多いみたいだが、私は気持ち良く最後まで読んだ。だまし討ちのような、と評されるマンション購入作戦、元々騙しうちのような胡散臭さを不動産業者に感じていたせいもある。コネを総動員すれば庶民には出来ない真似が…とあるが、結局は人対人。人柄が物を言わなければ人は動く気にはなれない。今迄の筆者の弛まぬ努力が実を結んだといえなくもない。何も生み出さない人は得を出来ないよ。ただ武蔵野マンションを定価で購入した住民からの風当たりは気になるから、その点は筆者は注意が足りないと思う。
2014/03/05
ぎすけ
吉祥寺という人気の土地で、格安な物件を購入し、会社の若い社員に住まわせるために著者が奮闘するドキュメンタリー。日本でもイギリスでも若者は収入が少ないが、日本では住宅事情がより厳しい現実がある。誠実で家が本当に好きな、トンカチ社長のような業者が日本にふえると、若者が住というものに興味を示すようになると思う。
2013/11/14
みのにゃー
人気の街、吉祥寺でボロボロのマンションを購入・リフォームの様子。それ以外にも筆者の住宅事情に関する考えや、新築マンションの値切り方など面白い。自分も一戸建てなら新築、と思っていた。配管は痛んでいても、躯体は十分使える家が多い。やってみたくなる。
2013/12/09
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