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あのころの未来―星新一の預言 (新潮文庫)

あのころの未来―星新一の預言 (新潮文庫)

あのころの未来―星新一の預言 (新潮文庫)

作家
最相葉月
出版社
新潮社
発売日
2005-08-28
ISBN
9784101482224
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あのころの未来―星新一の預言 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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小梅

改めて星新一という人は凄い作品を書いていたんだなぁと再確認できました。 2017年は星新一没後20年の節目なので、今年は1年かけて少しずつ星新一作品を再読していきたいと思います。

2017/01/03

kinkin

作家、星新一氏の書いたSF小説をもとに描かれていること(預言や風刺)と現在の技術の発達や科学を照らし合わせながら著者の思いが描かれている。改めて星新一が書いた作品群と現在そしてこれからの未来を予測しているものが多いことに驚く。クローンや人工授精、インターネット他見事に言い当てているものの多いこと。星新一氏のたくさんの小説を読み解kと現代で行き詰まっている問題の原因の一端も見えてくるのではないかと思った。

2019/03/02

緋莢

遺伝子、クローン、臓器移植、ネット社会、携帯電話・・・生活に欠かせなくなったものや、着々と進歩を続けるテクノロジー。良い面もあれば、悪い面もある、それらについて、星新一はショートショートで既に題材にしていたものも多かった。星新一のショートショートを題材に、科学と人の関わりについて考えるエッセイ集。

2015/03/01

コーヒー牛乳

星新一は好きな作家だが、正直おもしろさがわからない作品もある。でも本書を読んで作品に潜む文明批評や科学観、生命と死に対する姿勢をきちんと読み取りたくなり、再読したくなった。ある技術を行使する手法を持っていることと、実際に行使することの間には大きな壁がなくてはならない。科学や技術の利用には慎重で謙虚な想像力が必要だと考えさせられた。筆者の懸念を汲み取れないところもあり、自分の科学リテラシーの低さを痛感。科学や技術を評価する前提として、しっかりした人間観や死生観、社会のあり方についての考えが必須と感じた。

2020/07/24

ごく

タイトルのあのころとは主に60年代。著者が比較した”未来”は執筆した2002年。当時より飛躍的に技術革新が進んでいる今、星作品の問題提起はよりリアル。世の中が便利になるほど誰かの管理下に置かれ、再生医療、AIの恩恵で、いつかは脳だけ残したキカイノカラダ・・・では、人は何のために生き、子孫を残すのか? 進化し過ぎると人間も文明も消え、そして、また創世記からスタートなのか?昨年からLAを皮切りにワールドツアー中のツタンカーメン君、享年19歳。ピラミッドの謎を解く鍵、これですか?

2019/03/27

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