黄泉がえり (新潮文庫)
黄泉がえり (新潮文庫) / 感想・レビュー
ehirano1
この物語は一体何処へ行こうとしているのか?時折登場する“彼”とは?やがて次第にというかむしろ突然に全貌が急速に明らかになっていく緩急を大いに愉しみました。三月二十五日へ向けてのラストスパートは胸が熱くなりました。因みに、本書はブックオフで購入したためか著者のサイン入りという稀本(文庫本にもサインされるのですね)、これは手放せない。しかも続編あるらしいし。
2020/02/09
zero1
死者が生き返るのは果たして幸福か不幸か?古い作品を久しぶりに再読。九州で火の玉の目撃情報が相次ぐ。その後、死者が生き返ったという報告が。この現象は熊本だけ。ヒーリング効果がある。謎の【彼】とは何者?役所は戸籍の復活を取り扱うようになる。その反面、自殺者が増加。正直、後の「ツナグ」と比較すれば何段階も落ちる。テーマはいいが作者の底の浅さが見えて残念。SFファンタジーの入門としてはいいのかも。梶尾はエマノンのシリーズで知られている。
2020/03/08
ehirano1
「・・・だいたい相談をしたがる人間は、相談する相手から返ってくる答えを無意識のうちに想定しているものだ。だから、自分の気持ちに同意してくれる相手こそが、最高の相談相手ということになる」。あるあるですね。職場において、仕事の相談以外の相談は要注意だと思っています。
2021/10/17
テンちゃん
『沢山の想いを心に残して死んだあの日』『生きて言えなかった言葉を伝えられなかったあの日』(。>д<)『悔しくて、いてもたってもいられない死者の叫びが聴こえてくるようだ』。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。『突然、大切な人が黄泉がえったら、きっと温かく迎えられると思う』➡『最期にいられる時間がわかっていたら、きっと後悔のない言葉と行動で想いを伝えるだろう』゜゜(´O`)°゜『悔いのないさよならなんてないかもしれない』『1日1日を大切に生きて、悔いのないメッセージを皆に贈りたい』🌟゜゜(´O`)°゜4.8
2018/07/14
ehirano1
『・・・墓は死者のためではなく生者の心のためにあるってことか』。これ、どこかで読んだことあります(どこかが思い出せませんけど・・・)。しかしその時は「生者のため」だったと思います。本書では「生者の心のため」というのでかなりしっくり来ました!
2021/03/19
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