俯き加減の男の肖像 (新潮文庫 さ 19-10)
俯き加減の男の肖像 (新潮文庫 さ 19-10) / 感想・レビュー
こすとがいん
赤穂藩塩浜奉行石野七郎次数正から浜屋円蔵へ、不義士の汚名をそそぐべく行動するが・・石田勘平こと石田梅岩先生が良いですね。石門心学は現代日本にも影響はあるなど深い話でした。竹島素良さんのその後にも安心しました。
2015/10/02
よっちゃん
堺屋先生の大作。後書で作者は戦国が終わり経済と文化が花開いた元禄時代のあと下降に入る時代。作者は派手な出来事が無いと言っているが、十分に読みごたえのある小説であった。儲けることにより世の中が潤う。儲けることは悪い事ではないと思うが難しい問題。
2021/09/05
かきたにたくま
右肩上がりから下り坂になった時代を俯き加減に歩いた男の物語。普段は時代小説は読まないのだが、これはなかなか面白かった。景気が悪い時代、成すために動いた男たちそれぞれに躍動感があり面白い。
2015/10/18
ラブミーテンダー
最初のほうは主人公が馬鹿で嫁になる人が聡い。ところが後半になると、立場逆転・・・話は面白いんだけどねぇ
2018/07/04
クロウ
ジャンルは歴史経済小説。江戸時代の元禄バブルが終わって経済が一気に下降してしまった時代の話で、内容は淀屋という豪商の取り潰し事件を背景として、主人公が綿の大規模生産を行おうとするが夢破れるというものです。200年前の話ですが、バブル崩壊に対応できない様など今の時代とあまり変わらないのに驚きました。結局、人というのは歴史から何も学んでいないのかなあ。
2011/11/20
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