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ミハスの落日 (新潮文庫)

ミハスの落日 (新潮文庫)

ミハスの落日 (新潮文庫)

作家
貫井徳郎
出版社
新潮社
発売日
2010-03-29
ISBN
9784101499123
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ミハスの落日 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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utinopoti27

スペイン、スウェーデン、アメリカ、インドネシア、エジプトと、各国の都市を舞台に展開する5つのミステリが収録されています。丁寧な情景描写と街ごとの空気感の描き分けに加え、巧みな心理描写はさすが貫井さんといったところ。一方で、肝心のミステリについては、エジプト編を除き、残念ながら切れ味も斬新さもない凡庸なものがほとんど。というか、トンデモな動機やトリックが堂々と使われていたりします(笑)。まあ総合的に考えるに、旅行風土記としてはありかなと。そもそも舞台が日本でも全然オッケーな内容に思えるのは自分だけでしょうか

2018/11/13

takaC

2019年初の貫井徳郎読み。買ったのは2010年10月だけど。個人的にはこの本は数ある貫井作品の中でも一級品だと思ってる。

2019/02/14

あも

ミハスの落日/ストックホルムの埋火/サンフランシスコの深い闇/ジャカルタの黎明/カイロの残照。各話の表題のとおり世界各地が舞台の短編集。1話目のミハス~で海外ミステリっぽい雰囲気(苦手)に危惧を抱くも、すぐに慣れた。若き日の苦い思い出やストーカーの執着といった貫井さんお得意の人間関係がメインとなった良質なミステリー。冗長な描写はないのに、自分が行ったこともない国々の風景がきっちり想起される。バーで隣り合った名も知らぬ人が語る旅先の話を聞いているような…もしくは変わり者の友人から届いた絵はがきのような1冊。

2016/10/28

あすなろ

どんでん返しを愉しみ、異国情緒を堪能しょう。解説にある副主題から勝手に恋愛という文字のみカット。読了後の今の僕の感想をこれが言い当てている。この作品中、生憎、スペインしか行ったことないが、目に迫ってくるような描写だと思う。肝心なミステリーの謎もなかなかで、流れは流暢かつ洒落た静謐さと表現方法で堪能させて頂きました。加えて、海外小説を読んでいるかのような、古い表現で言えば、バタくささがなお良かった。

2015/01/08

青葉麒麟

読んでるだけで海外旅行の気分が味わえる。この短編集の舞台で行けるとしたら、スペインが良いなぁ。『サンフランシスコの深い闇』の主人公がユニークで面白かったので長編で読みたい。短編だけじゃ勿体無いよ。ちょっと引っ掛かったのが海外の外国人が主人公の短編集なのに日本人特有の電話しながらぺこぺこお辞儀する場面があったりしたのは何故?

2014/06/11

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