こちら、郵政省特別配達課(1) (新潮文庫nex)
こちら、郵政省特別配達課(1) (新潮文庫nex) / 感想・レビュー
おかむー
なるほどこれは笹本祐一『妖精作戦』の香りがそこはかとなく…採算度外視、ルール無用、常識外れのギミックの数々を駆使した荒唐無稽な“郵便配達”、好き嫌いはかなり分かれるだろうなぁ。『よくできました』。15年前の朝日ソノラマ文庫が初出ということで当時らしい古さもあるものの、豪快な勢いで押しまくって結果オーライなスラップスティックストーリーというものが許された最後の時期ではあるのだろうね。今なら重箱の隅をつつかれまくるのだろうけれど、俺はもちろんこういうの大好きですよ。二巻も楽しみでする
2014/12/06
特務機関NERV 神戸支店 法人営業課長
初・小川一水さん。「採算度外視してでも、なんでも運びます。メンツのためだけですが」というとただのお間抜けになりますが、特配課の存在意義にしても特配課の面々の取組意欲にしても、しっかり腹に落ちます。本職が読んだら眉を顰めるようなところもあるんでしょうし、表紙の絵柄のイメージが先行したせいもあるのか班長たちの設定がやや薄い気もしましたが、なかなか楽しめました。
2015/06/06
ぽんすけ
一水さんの超初期の話。SF作家として台頭する前の作品だけど、作家本人が若い時に書いた話だからか、作品になんともいえないパワーがある。舞台は旧郵政省。小口郵便の隆盛により民間宅配業者が台頭し、存在感を失いつつあった郵政省が起死回生の一手として創設した「特別配達課」。彼らに運べないものはない。いわゆる男女二人のバディものだがこの二人がいい意味で尖ってて破天荒で次に何をするのかワクワクする。最近の一水さんの作品ではあまり見ないタイプのキャラでなんだか新鮮w民間運送会社「大東運輸」とのライバル関係もとてもいい。
2021/02/26
ううち
採算度外視で色んな物を配達する特配課。現実ではあり得ないぶっ飛び設定で楽しめました。テンポ良くて読みやすかったです。真っ赤なカウンタックがいいな。緑ナンバーなのね。八橋さんがかなりのハイスペック!2巻も楽しみです。
2015/08/04
ソラ
軽いタッチのお仕事小説。でもさすがに小川一水って感じで面白かった。登場人物も型どおりではあるけれど、良い感じ。
2014/11/02
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