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その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)

その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)

その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)

作家
河野裕
越島はぐ
出版社
新潮社
発売日
2015-05-28
ISBN
9784101800349
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その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex) / 感想・レビュー

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佐々陽太朗(K.Tsubota)

100人の人には100とおりの「色」がある。しかし、その中に一人として「純白」はない。「白」について考えてみよう。物体がすべての波長の可視光線を100%乱反射するとき、その物体は白いという。しかしながら100%の反射率を持った物体は実在しない。つまり我々が「白」と認識している色は決して本当の白ではない。白く見えるものをいくら塗り重ねても、決して「純白」には到達し得ない。この物語は「そうありたい自分」を決してあきらめず想い続けたからこそ、それに到達できないことを知ってしまった人たちの物語だ。切ない話である。

2015/06/14

カメ吉

階段島シリーズの第2作目ですが、1作目では馴染めなかった世界観がようやくわかってきたかな?って感じです。 面白くなってきました。雰囲気にも慣れてどんどん引き込まれました。 真辺と七草との関係も今後の展開が楽しみです。このシリーズも楽しめそうで満足です。

2017/05/24

かめ吉

今回も面白かったです!前回ではあまり目立たなかった佐々岡や水谷にもスポットが当たっていて良かった。純粋にヒーローになりたい佐々岡はかっこ良かったし、人間関係を大切にしたくて仮面を被る水谷の気持ちには共感しました。次回に関係しそうな謎がまだ残っているのでこれから楽しみです!

2015/06/16

kou

今回も個性豊かな登場人物達の描写が面白く、読むのを止められなかった。最終巻くらいで判明すると思ってた秘密が早くも明かされ驚いた。続きも気になって仕方ない。

2019/05/17

らじこ

真辺が好きだ。白くて歪みのない直線の彼女の存在は、歪んでもなお自分は直線だと言い張るしかない大人な目線を持つ水谷たちには、滑稽で子供に見えることだろう。歪まず、混じらず、素直なまま天真爛漫でいられるなんて。ずるい。わたしも、水谷と同じことを思った。今作では彼女と佐々岡、時任の視点を読めるところが面白い。たくさんの噂に関わる七草に戻るたび謎が気になり、次は次は?と読んでいるうちにパズルがカチカチとはまって真辺とクリスマスを迎えていた。ねじくれた2人の関係がまっすぐになる頃が楽しみで仕方がない。

2015/08/11

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