幻影の手術室: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)
幻影の手術室: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex) / 感想・レビュー
そる
このシリーズハズレなし!大きい謎も細かい謎も全て解決されるんでとてもスッキリ。また所々に挟まれる鷹央のバッサリ、サッパリした物の言い方がいい。心に染みる。予想外の死を迎える者は原因や相手を恨むか、大切な人に思いを馳せるかどちらかしかない。できることなら大切な人の事を考えて死にたいですね。「「恋人に頼ろうとするな。お前自身が戦わない限り、何も解決しない。相手はお前を攻撃し続ける。奴らは弱い獲物をいたぶり続ける。それを止めるためには、自分が弱くないということを相手に思い知らせる必要があるんだ」」
2019/02/28
さばかん
分かってしまえばなんだそういうことかってことでも、分からなければ全然分からないし見当もつかなかった。 そして今回は容疑者筆頭候補にレギュラーメンバーを登用することで登場人物にも読者にも緊張感・緊迫感を持たせて、いつもとは違った気持ちで推理をし読み進めることになる。 無事に一件落着してめでたしめでたし。
2016/09/22
スズ
虫垂炎で清和総合病院に入院していた鴻ノ池舞の手術中、執刀医が殺害される事件が起こり、麻酔から目覚めた舞が殺人犯だと警察に疑われている事を知った小鳥遊は彼女の冤罪を晴らそうと東奔西走するが、「お前はクビだ」と突如鷹央に告げられて…。普段の明朗快活でからかい好きな姿とは一変して、警察のネチネチとした尋問に憔悴しきった舞を見るのは辛かったですが、小鳥遊の励ましと鷹央の支えで少しだけ元気になる姿に励まされました。素人目には分からずとも、医療関係者であれば明らかに不自然な行動を取った人物が分かる展開が中々面白かった
2019/06/01
しんたろー
シリーズ6作目。いつものごとく、怪奇現象と事件を医学的 見地から推理&解決する、このシリーズらしさで楽しめた。 長編としても2作目なのでスッカリ手馴れた感じで、ファン でなくても飽きさせずに読ませる内容。レギュラーメンバー の鴻ノ池を上手く使ってはいるが、サスペンスを盛り上げる には更なる工夫を施して欲しかったのが残念なところ…彼女 に犯行の可能性を残して展開していれば、もっとハラハラ度 が増したと思えた。次回は、連作短編形式に戻って、鷹央の 姉を事件に絡め、小鳥遊との関係を進めてくれると嬉しい。
2017/07/18
SJW
小鳥遊をいつもからかっていた研修医 鴻ノ池舞が別な病院で受けた盲腸の手術後、密室の手術室で麻酔医が不可解な死に方をする。鴻ノ池が疑われ窮地に陥るが、鷹央と小鳥遊が事件解決に乗り出すが今回は複雑でなかなか事件解決できない。警察は鷹央たちを殺人事件の素人として排除しようとするが、警察も解決できない。結局、医学知識がないと解けない事件で、さすが知念さんのトリックは難しい。登場人物の笑わせてくれる会話に癒されるというのも知念さんの小説が好きな理由かな。
2019/08/17
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