凶器は壊れた黒の叫び (新潮文庫nex)
凶器は壊れた黒の叫び (新潮文庫nex) / 感想・レビュー
さばかん
階段島の本質が明らかにされるシリーズ第4弾。 自己矛盾の塊だった階段島。 悲しくも優しくて、残酷な幸福の結晶である階段島。 階段島の未来は、この物語の行方は、彼らが行き着く先は……。
2016/12/25
ハッシー
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2016/11/08
カメ吉
面白かった。色んな謎が解明されて一応の決着がついたのかな? 堀と安達の魔女の覇権争い?も何となく終結。しかし、まさかの真辺参戦。カオスな終わり方。 大地の件も何か尻すぼみでした。 続編はあるのかな?まさか完結ってコトはないとおもうけど…。 続編があると期待して。
2017/05/26
輝星
階段島シリーズ4作目。前回登場した安達と堀に関する過去が表される。安達の攻撃的で挑戦的な発言に対抗する七草。正しさを求める真辺。マイペースな百万回生きた猫に、顔を隠したトクメ先生。小学生の大地。それぞれ全く違う境遇の全く違う性格をもつ皆の思いが交錯する。七草と堀の関係とか魔女の話が面白かった。今までの伏線が全て繋がって収まる感じ。タイトルがものすごく合っていると思う。凶器は壊れた黒の叫び。登場人物の中で、個人的に時任さんが好き。どんどん明かされていく階段島の謎。七草たちはこれからどうしていくんだろう。
2017/01/19
佐々陽太朗(K.Tsubota)
何かを得るためには何かを捨てざるを得ない、そんなことはいっぱしの大人ならば解りきったことだ。人はすこしずつ何かを捨て去りながら年を重ねる。このシリーズに登場する若者は皆、純粋で真っ直ぐだ。それゆえ、捨て去られた自分が己に対すして持つ憐憫は痛々しいほどだ。成長すると云うことが「弱い自分や間違った自分を捨て去る」ことだとすれば、どうしてそのままの自分ではいけないのかと思い悩む。その青さ、感傷がこの小説シリーズの魅力である。たまらない。どうしようもなく、私はこの小説シリーズに出会ってしまった。続編希望。
2017/04/13
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