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トリガー ―国家認定殺人者 (新潮文庫)

トリガー ―国家認定殺人者 (新潮文庫)

トリガー ―国家認定殺人者 (新潮文庫)

作家
板倉俊之
出版社
新潮社
発売日
2020-03-27
ISBN
9784101801865
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トリガー ―国家認定殺人者 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ナルピーチ

それは新たに定められた法律“銃殺許可法”各都道府県に1名ずつ、計48人の合法的に悪人を裁く事が許された者たち。その名を“トリガー”と呼び、与えられた拳銃を手にして自身の真念によって計を執行していく…。さすがのコント師・板倉俊之。一つの題材からあらゆるパターンでネタを作っていくかのごとく物語を構築していく。それが総じて面白く、飽きることなく読むことができた。一話ずつの短編作品としても充分に楽しめるが、最後に繋げてくる事によって深みが増す。作家・板倉先生のデビュー作はエンタメ小説として完成度の高い一冊!

2022/08/27

Junichi Yamaguchi

『タバコはやめたから』… 板倉さんデビュー作品。 トリガーという任務に従事する者、それぞれの物語。 個人的には、とても疾走感があり、楽しめた。 またいつか、彼に会いたい。 その時はカレーを極めていることを願って。。

2020/05/20

よしぱん

★3 国家公認で悪人を射殺できるトリガー。そんなトリガー達や周辺を描いた連作短編集。トリガー制度もなかなか大変で、復讐されたり、気が狂れたり、恋人の親を殺してしまったり、何があっても殺さない信念を持ってたり、なりすまされたり、トリガーに息子を殺されて新トリガーになったり。物語はベタな部分もあれど、正義について熱い想いがひしひしと伝わる、インパルス板倉さんの著作。

2023/04/20

きたさん

冒頭の、日本国の国王によって認定された者=トリガーに射殺許可が与えられている、という設定を読んだときには初期の山田悠介作品のようだなあと思ったのですが、もう数ページ読むうちにページをめくる手が止まらなくなり、結果として一気読み。基本構成は各トリガーのオムニバスエピソード集に近いものの、ミステリ仕立てや感動系、ノワールものなどいろいろな雰囲気の作品が混ざっていて、とにかく飽きない。特に世界観の構成の緻密さは作者ならではだな、と感心しました。

2020/04/22

緋莢

「来年の元旦より、私の分身ともいえる人間に拳銃を持たせ、各都道府県に一名ずつ配置する」国王制となった日本国。その国王が射殺許可法を制定し、拳銃所持者のことを〝トリガー”と名付けた。任期は1年で、住民登録している都道府県内のみで効果があり、どのように銃を使っても、その行為は法的に処罰されないトリガー。トリガーは男性、女性関係なく、またその年齢も様々で…電車の割り込み、カツアゲで銃を使う者もいれば、己の私利私欲を 満たすために使う者、一方で自身がどんなに理不尽なめにあっても使わない者もいます(続く

2024/08/15

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