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今夜、もし僕が死ななければ (新潮文庫)

今夜、もし僕が死ななければ (新潮文庫)

今夜、もし僕が死ななければ (新潮文庫)

作家
浅原ナオト
出版社
新潮社
発売日
2021-01-28
ISBN
9784101802107
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今夜、もし僕が死ななければ (新潮文庫) / 感想・レビュー

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モルク

10歳の時交通事故で父母と妹を亡くし叔父の家へ。その頃から死に近づいている人を見るとわかるという主人公遥。彼が大人になっていくまでの連作短編集。自分の特殊な能力を冷静に受け止め隠したりしない。そして死にゆく本人にも真実を告げる。そして遥の生まれてきた子供にも死の予兆が見えるが…「命は、海から来て、海に帰る」の意味を知る。もっと軽い作品と思っていたが、いやいや、なかなか感慨深いものだった。作者の浅原ナオト氏は昨年病気で38歳という若さで亡くなっていたことを知る。残念でたまらない。他の作品も読んでみたい。

2024/06/20

夜長月🌙@新潮部

私は死にます。それは誰にも訪れる必然です。この作品は死がテーマですが見事に「生」を際立たせています。死を目の前にして人はどうするか。限られた命を生きるからには幸せになってほしい。それぞれのドラマにとても感情移入してしまいました。

2022/07/15

ジュン

マンガの様な軽い表紙とは違い、死と向き合う事で生を考える中身の濃い本でした。リビアで起きたアメリカ在外公館襲撃事件で亡くなった外交官の言葉、“Assuming we don’t die tonight”から発想したタイトル。誰しも明日の事は分からない。主人公 新山遥が他人の死が見える能力を通して、自分の生きる意味を考えた様に、自分もこの本を通して学んだ事は大きい。特に最後の章で遥が10歳だった頃の話しが良かった。意味なんて無くていい。ただ生まれて生きていることが尊い。当たり前の日常を大切に生きたい。

2023/10/04

佳蓮★道央民

★★★★★★★七つ星👏これは帯に『泣けます。』って書いてて、帯に負けたくなかったけど、泣いてしまいました。好きな彼女と遥の子供の章にはボロボロ涙して、途中ページが開けなくなり、一旦中断して再開したらあっという間に全部読み終わってしまいました。とっても凄く良い物語でした。『人の死』が視える能力の男の子の遥って子が主人公です。私も死にたい気持ちは時々現れるけど未だに生きてて『生きる意味』がまだ分かりません。けど、彼氏がいるから死ねなくて。大事な人がいるだけで生きる意味はあるのかもしれませんね。オススメです。

2021/08/18

アクビちゃん@新潮部😻

【2022新潮文庫・図書館】「死」を扱う話しに弱い私。電車の中でウルッときて、慌てて本を閉じた。表紙のラノベ風の雰囲気に騙されたよー。けれど良い意味での騙されなので「おや、先が楽しみ」と、なりました♪ 死期が迫っている人が分かる能力を持つ少年。その少年が、大人になり、結婚し、自分の子を見たとき、彼が何を見て、どう感じるのか。そして、彼が感じた事を通してて、命とは、また生きる事とはと考えてさせられます。

2022/07/09

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