金春屋ゴメス (新潮文庫)
金春屋ゴメス (新潮文庫) / 感想・レビュー
chiru
この本の印象は、飛び抜けて規格外迫力満点のタイトルと予測のつかない展開。日本🇯🇵で作られた『江戸国』では『鬼赤痢』という謎の奇病が流行。盗賊も恐れる奇病の正体を掴むように命じられた辰次郎。江戸っ子たちが 生き生きして楽しくて面白い!テーマパークみたいな江戸は時代小説風でもSF風でもなく、一筋縄ではいかないストーリー展開。 そして『捕物帖』という大仕掛けが待ってる後半は江戸の『バイオハザード』人情あり、好奇心あり、インパクトあり!江戸の夜の暗さから浮かびあがる『ゴメス』にぜひ会ってみたいな!
2023/06/16
タイ子
西條さんのデビュー作。既読かと思いきや未読だった。近未来の日本に「江戸国」があるというファンタジーもの。江戸国に入国するには確率300倍。そこに入国した大学生の辰二郎。彼が江戸時代をすんなり受け入れる事がスゴイことなんだけどそこはファンタジー。江戸で奇妙な病気が流行。それを突き止めるため辰二郎が江戸に派遣。そこには金春屋ゴメスという怪獣のごとき恐ろしき人が、れっきとした長崎奉行のお役人。ゴメスの本名と正体が面白い。ゴメスの元で調査をする辰二郎が見つけた流行病の真実とは?!面白いわ~、続編も読もっ!
2022/08/10
ふう
「西條奈加の幻のデビュ―作。2005年日本ファンタジーノベル大賞」と紹介がありました。おもしろくて一気読みでしたが、何がおもしろかったのか上手く書けそうにありません。東京の中にあの時代そのままの「江戸」があり、現代の日本とも厳密な決まりのもと出入国できます。その奇想天外な設定に加え、まるでコロナ禍を思わせるような得体の知れない病の流行。その病に立ち向かう人々と、日本から入国した若者3人の関わり方がいいなと思いました。なぜ3人が日本ではなく江戸に惹かれたのか、今の日本にない魅力があるのかもしれません。
2023/04/25
★Masako★
★★★★☆ 近未来の日本に「江戸国」が出現。江戸国は鎖国状態で、まさに江戸時代そのものの生活ぶり。大学生の辰次郎は、父の願いを叶える為に300倍の競争率を潜り抜けて入国。請け人は長崎奉行・馬込播磨守、通称「金春屋ゴメス」!怪異な風貌に巨大な身体、圧倒的な存在感!そんなゴメスに今江戸国で流行っている奇病「鬼赤痢」の正体を突き止めるよう命じられた辰次郎だが…。設定が面白いしファンタジー、SF、人情もの等色んな要素がてんこ盛り♪ 表紙のゴメスは可愛すぎかな(笑)ゴメスの過去も気になるし、是非続編も読んでみたい!
2023/06/28
kei302
近未来の日本から「江戸」が分離独立しているという設定とゴメスの強烈な破壊力でグイグイ読み進む。書籍化されたときに読み、第2弾が出たときにもおさらい読みしたのにメインの“事件”のことをすっかり忘れていたので楽しめた。謎の疫病流行は仕組まれたものだった…
2023/01/27
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