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生命の略奪者 (新潮文庫)

生命の略奪者 (新潮文庫)

生命の略奪者 (新潮文庫)

作家
知念実希人
出版社
新潮社
発売日
2022-08-29
ISBN
9784101802466
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生命の略奪者 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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bunmei

天久鷹央の推理カルテシリーズ。頭脳明晰だが、男勝りの口調の女医・天久鷹央が今回挑むのは、移植用臓器の強奪事件の謎。生命の危機に瀕し移植を懇願する患者に、死者の崇高なる意志によって提供される貴重な臓器。いったい誰が、どんな目的の為に、こんな強奪事件を起こすのか?冒頭2ページは、知念作品には珍しいく、禍々しいまでの恨みや辛みが綴られた、怨嗟に満ちた文章で物語の幕が開く。事件の裏には、古代エジプトのミイラ作りが手掛かりとなる意外な展開の中で、僅かなの違和感を頼りに、天久の推理が冴えわたっていく医療ミステリー。

2022/10/03

はにこ

今回は臓器移植のお話。3人組になった鷹央班。鷹央の推理も冴えわたっていた。そしてあっさり事件解決かと思いきやもう一捻り!これがまたこのシリーズの良いところ。黒幕を見事にやっつけましたな。ドナー登録していないけど、自分が死んだ時に他の人を助けられるのは素晴らしいと思った。それだけに、犯人の自己中さに余計腹がたった。

2022/11/17

hiro

個人的には知念さんといえばこのシリーズ。最近は長編の「事件カルテ」だけとなったが、年に1巻のペースは寂しい。今回も天久鷹央が、部下の小鳥遊、鴻ノ池と、桜井、成瀬刑事を引き連れて連続臓器強奪事件の謎に挑む。もちろん医師の知念さんが書くミステリーなので、今回も聞いたこともない病気も登場するが、頭脳の鷹央と統括診断部の武闘派の二人がシリーズで最も残忍な犯人と対峙して真相を明らかにするシュータイムは、期待どおり堪能することができた。途中登場した刑事コロンボ『別れのワイン』のラストシーンは忘れられない名シーンです。

2022/09/10

aoringo

ドナーに移植されるはずの臓器が何者かに強奪される事件が起こる。奪われた臓器の行方は?!今回も鷹央が複雑に絡み合った事件をとき解いてくれる。難しい病名が隠れているけれどその知識がなくても問題なし。小鳥と舞の掛け合いがコミカルすぎるかなと思ったけど後半のシリアスな展開には身が引き締まった。自分の臓器を他者に提供するという崇高な意思を踏みにじるやるせない事件だった。

2022/12/05

参造

臓器移植に関わる事件であまり気持ちいい話ではありません。でも考えさせるテーマだなと。 鷹央の成長を見守っている小鳥先生、親目線なのかはたまた…

2023/11/28

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