どうぞ愛をお叫びください (新潮文庫)
どうぞ愛をお叫びください (新潮文庫) / 感想・レビュー
よっち
引っ込み思案で帰宅部の松尾が幼馴染の織田に「ユーチューバーやろうぜ」と誘われ、戸惑いつつも織田と同じバスケ部の面白担当・坂上、軽音部で一つ年上の個性派イケメン・夏目も誘ってゲーム実況に挑戦する青春小説。普段なら接点のないタイプの仲間たちと、気軽に始めたゲーム実況動画配信の思っていた以上に大変な現実。人気が出てきたからこその楽しいだけではない葛藤もあって、窮地にもきちんと向き合える彼らの育んできた友情があって、それを乗り越えてずっと見守っていくれていた大切なものを取り戻す結末にはぐっと来るものがありました。
2022/08/30
kitten
単行本既読。文庫になったので新刊で購入。いやあ、こんなに愛すべき男子高校生4人ってなかなかいないよ。でも、これでも2019年の話なのか。特別対談も面白かったな。愛ダサ、最高。これは子どもたちと共有したい。高校生男子は、モテたい。それは本能。
2023/05/16
椎名
初武田綾乃作品だったが面白かった。四人の男子高校生がゲーム実況を始めるという現代ならではの青春もの。最近ではVTuber作品なんかも増えているが、ゲーム実況というジャンルは小説にするにあたってかなり不向きに感じられる。しかしそんな印象などまったく見当違いで、しっかりとYouTuberという自分を消費される活動に対しての考え、ゲーム実況の面白さから苦しい部分までを描いて生々しくもエンタメを忘れさせない作り。成功するのがわかっているとストレスなく読めるという作者の考えも上手くいっている。
2022/09/02
kitten
再読。最近、ゲーム実況動画をYouTubeにアップする機会があったので、高校生のゲーム実況YouTuberの物語を読んでみたくなった。うん、編集ってめちゃ難しいし、大事。自分でやってみて痛いほどわかった。そして、本当に視聴者に向き合おうとするととんでもないエネルギーが必要、ということも。ばしょー、すごいな。愛すべき男子高校生4人の物語、読んでいて楽しい。動画の編集できるのも、すごい才能だと思う。
2024/06/27
バーニング
武田綾乃自信がゲーム好き、ゲーム実況好きという事情があるだろうがリサーチと設定とストーリー展開がうまく噛み合っていて高校生のエンタメ小説としてお見事。オチも綺麗でした(武田綾乃にしてはちょっと綺麗すぎるかもしれないくらい)。
2023/01/26
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