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湖畔のアトリエ (新潮文庫 赤 1-1)

湖畔のアトリエ (新潮文庫 赤 1-1)

湖畔のアトリエ (新潮文庫 赤 1-1)

作家
ヘッセ
高橋 健二
出版社
新潮社
発売日
1959-04-01
ISBN
9784102001097
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湖畔のアトリエ (新潮文庫 赤 1-1) / 感想・レビュー

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創作活動と一般生活は相容れない。芸術に携わった者なら誰でも考える事でしょう。ダラダラとどちらも続けるか、それともどちらか断ち切るか。いずれにしろ犠牲は伴うのですが。

2018/12/03

ともちゅん

妻と別居する画家の話。夫婦がテーマの話しを探していて紹介してもらったのですが、男性向けのような気がします。芸術家の気持ちは理解しがたい。

2014/01/09

無意味への献身

昔、島村抱月が「文士無妻説」を唱えたが、こういう本を読んでも純な芸術家が家族を持って、それと自分の芸術を両立するのは至難だと思える。はっきりと持たないのが賢明かもしれない。両親の不和が生じさせる負のエネルギーをまともに被って夭死してしまうピエールが本当に哀れ。行き場のない彼が野原を駆け回るシーンが手に取るように彼の心細さを伝えていて胸が詰まった。他人を不幸にしても一生すがっていける仕事を持つ芸術家はつまりは強いのか。

2021/06/27

て?

ずっと寂しくてつらかった けれど彼はすべての理論や思想を捨てて現実的な創作と向き合うことをどうしても選んでしまう芸術家なので、そういった人間の孤独からは逃れられないのだと思う その芸術家としての性が気高くて憧れるし、でもとてもさびしかった 

2021/04/24

ポテトちゃん

母親と父親の子を思う気持ちが子どもを追い詰めていく。次男は寂しさを抱え本当に死に至った。そして長男もいらだちや寂しさを抱え、母に依存されながら生きながらえているが、今のままでは死同然。どうにかしなければいけないともがく親の様子や気持ちが痛いほどわかる。あがけばあがくほど沈んでいく様を見事に描く。そんな様なのに、読後は不快ではなく美しい感動を生み出す。悲しさや苦悩を美しく表すヘッセの文に魅了される。

2018/09/28

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