鹿の園 (新潮文庫 B 1-18)
鹿の園 (新潮文庫 B 1-18) / 感想・レビュー
紫羊
若い頃のめり込んで読んだ。再読しても面白かったか、あの頃の感動には遠く及ばない。
2019/01/13
Z
50年代、表現者に対する抑圧を背景に、それのなかで映画を作る人間と、ハリウッドから離れた青年が軸。ラストは感動的だった。ポストモダン小説登場前で、古典的といっていいような作品だが、転換期の作品としても興味深い。
2014/03/08
caster1
50年代のハリウッドを舞台に、映画監督アイテルと青年サージアスの二人を中心に話は転がっていく。前者は恋やハリウッドの資本との軋轢で疲弊・消耗していき、後者は役者のスカウトを断りハリウッドを離れメキシコで作家としての野心をもつようになる。50年代のハリウッドへの決別=「古き良きアメリカ」の終わりってことなのかな、と思った。
2010/07/06
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