人魚の姫―アンデルセン童話集 1 (新潮文庫)
人魚の姫―アンデルセン童話集 1 (新潮文庫) / 感想・レビュー
シグマ
これからディズニー版観れなくなりそうなほど素敵なバットエンドでした。でもディズニー版は人魚に美しい歌声与えたことに価値があるような。セバスチャンとかフランダーはいません。だだっ広い海と空から顔を覗かせて夢を見続ける人魚の話は頭一つ抜けてる。【その他⇒】童話よろしく難しい言葉は使わないが読み手の想像力がかなりいる。また時期をみて再読します。
2016/09/23
夏帆
V6の『雨』のMVの坂本くんが人魚のようだと話題だったので、どんな話だったかな?と思い読んでみました。昔、読んだ子供向けのものと比べてストーリーはほぼ同じなのに読後の印象が少し違いました。こちらの方が救いがある気がします。他の短編も良いんですが、人魚の姫が圧倒的に美しいです。大人にこそ読んで欲しいなと思いました。
2021/09/06
ねね
人魚姫原訳が読みたくなって再読。絵本のラストはあまりちゃんと覚えていないのだけど、「空気の娘」になってしまうなんてあったかなあー。王子様に惚れぬいたから、というだけじゃなく人間の魂も欲しいという理由が姫にはあったり、意外にも魔女が最初に「ばかなことはやめておおき」って忠告していたり、なかなか深い物語だよなあって思う。そうすると姫は割に我儘な少女から、痛みと引き替えに愛を知った女に変貌したとも言える。アンデルセンの童話好きです
2014/05/04
波多野七月
人魚姫が、幸せだったのかそうではなかったのか。この物語のラストを決めるのは、読み手次第なのかもしれません。声を失っても、二度と仲間の所に戻れなくても。一歩歩くごとに、突き刺すような痛みがその身をつらぬいても。それでも、愛しいと。心の底からいとおしいと思える、王子様と出会えたことは。人魚姫にとっては、幸せだったのかもしれません。海の底から見上げた、空のはてしない青。その空の下で巡り会えた、たった一人の相手。ラストのはかなさが、ただ静かに胸を打つ。大人の女性にこそ、読み直してほしい愛の名作です。
2014/04/15
スエ
実は読むの初めてでした。「人魚の姫」の美しさ哀しさが際立っている。王子の愛を得るために、人魚は声と引き換えに人の姿になったわけだが……大切なものを天秤にかけてしまったそのときから、哀しい結末が見えていたのかもしれないなぁと。そして合わせて小川未明の「赤い蝋燭と人魚」を読んで、どんよりした気持ちになるなど。 http://www.aozora.gr.jp/cards/001475/files/54372_46225.html
2014/11/09
感想・レビューをもっと見る