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にんじん (新潮文庫)

にんじん (新潮文庫)

にんじん (新潮文庫)

作家
ジュール ルナール
Jules Renard
高野優
出版社
新潮社
発売日
2014-09-27
ISBN
9784102067024
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にんじん (新潮文庫) / 感想・レビュー

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こうじ

⭐️⭐️⭐️3/5 う〜ん、読んでいて辛かった。母からの虐待、辛かったろうな。でも、生きてる時ってイジメやパワハラ、セクハラ、モラハラ色々大人になってもイジメみたいのあるよね。全員が幸せで生きていくのに楽しい人生って難しいね!^_^;

2015/07/04

ネギっ子gen

元祖・毒親物語になるかも。にんじんは渾名だ。母親はその渾名でにんじんを呼ぶ。本名は家族にさえ忘れ去られ、母親はそう呼ぶ理由を「赤く濁っているからよ。髪だけじゃなくて、心根までがね」と他人に説明。嫌になるくらい、にんじんは母親から苛め抜かれる。おしっこが我慢できない状況を作っておいて、にんじんがおねしょをすると、それをスープに混ぜて飲ます。そして、母親はこう言う。「ほんとに汚らしい子ね。我が子ながら、嫌になっちゃうわ。いいこと? あなたは飲んだのよ。自分のしたものを」と。こんな酷いことを平然と言う母親だ。⇒

2020/01/09

metoo

本当に可哀想なにんじん。母親に虐められて育った。自分だけ貰えないメロン、家族が食べたメロンの皮を囓って味を見る。兎小屋の中で。でも、にんじんは歪みながらも成長し母親と対峙しようとする。著書の自伝的小説。母親は所謂モラル・ハラスメントか。にんじんを虐める母親の理由原因はつまびらかにはされていないが、にんじんを虐める事で心のバランスを取っている哀しい人だ。母親も親であり女であり人間なのだ。

2015/04/22

優希

読んでいて少しずつ気分が悪くなりました。お母さんのにんじんに対する態度の酷さにうんざりします。それでも負けないにんじんは強いと思います。

2022/06/16

tenori

児童向けの「にんじん」は当たり障りのないところを抽出してまとめられていたのだな。改めて全訳を読んでみて、あ~こんな理不尽な物語だったのかと気付く。言ってみれば児童虐待の話しにほかならない。「にんじん」と呼ばれる子供が母親からの精神的肉体的な虐待に耐えながらも懸命に自我を見出だすまで。終末も明確ではない。最終的に母親に対して反旗を翻すのだか、その先にあるものの姿は見えない。大人は常に正しく、子は従うものなのか?児童書と侮らず大人世代は全訳を読むべきだ。悩ましい内容で、感想を記すまでに時間がかかってしまった。

2021/09/15

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