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風と共に去りぬ (3) (新潮文庫)

風と共に去りぬ (3) (新潮文庫)

風と共に去りぬ (3) (新潮文庫)

作家
マーガレット・ミッチェル
Margaret Mitchell
大久保康雄
竹内道之助
出版社
新潮社
発売日
1977-07-04
ISBN
9784102091036
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風と共に去りぬ (3) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

ようやく戦争が終わったが、スカーレットは戦中よりもさらに過酷な状況に追い込まれる。彼女は、あまり女性の読者たちの支持を得られないようだ。とりわけ、この巻の終盤で、妹のスエレンの幸福を踏みにじり、フランクを籠絡するところなどはその最たるものだろう。だけど、私にはスカーレットはそれでもなおかつ魅力的な存在に見える。女性読者に人気のメラニーは、まさに戦前型の理想的な女性だ。しかし、あまりにもお人形みたいではないか。それに対してスカーレットは自らの運命を自らの手で切り開いて行こうとするのである。

2018/12/14

ケイ

身を守るために銃は必要だと南部では信仰のようになってしまうのがよくわかる。今でも隣の家に声が聞こえない大きな家で女子供だけでいるとしたら身を守るものが欲しくなる。それが、南部の農場でいつ北軍の男たちがやってくるかわからないなら尚更だ。暮らすため、家を守るため、女は強くなる。戦地に行ってきた男の魂の変化をそばでつぶさに見ていなかっただけに、女には男の変容がわかり、それが彼女らの強さとなる。可憐なメラニーがいざという時には一番の頼りとなった。それでもアシュレと逃げたいと思うスカーレットの思い込みには辟易した

2017/10/04

nakanaka

タラに戻り奮闘するスカーレットが中心に描かれていました。レット・バトラーが彼女にとって重要な存在であることの確信はあるものの、一向に恋に進展しないあたりが面白いところです。それとも違うのか⁉スカーレットとアシュレとの関係が完全に切れた際のアシュレの葛藤には共感や同情が激しく湧き上がりますね。妻がいる身の誠実さかそれとも本心か。全く予想出来ない次巻がますます楽しみです。

2021/06/01

のっち♬

「神さまを証人にして、あたしは誓う。もう二度とひもじい思いなんかしない」新時代は敵意をもってより粗野で残酷な戦いを要求する。タラ農園再建のために「すべての価値が変わった」新しい世界を突き進むスカーレットの力強いこと。「そのために戦い、そのために死する価値があるのは、ただ土地だけだ」強盗する兵士を銃殺する場面はかなりの緊迫感。底知れぬ強さを見せるメラニーへの心境の変化、アシュレの本心、追徴金のための手段を選ばない策など総じて飽きさせない展開。終盤では古い時代にすがりつく人たちへの冷ややかな目線が浮き彫りに。

2020/07/19

GAKU

北軍による略奪、母の死、廃人同様となった父。そんな逆境の中で家族を食べさせるために孤軍奮闘するスカーレットの強さに、だんだん共感を覚えてきた。それに比べてアシュレの頼りなさ。やはり今まで読み進めてきても、何故こんな男にスカーレットが惹かれるのか理解できない。そして相変わらずスカーレットを翻弄するレット。なんか壮大なハーレークインロマンスを読んでいるような感じ。⇒

2021/10/06

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