KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

風と共に去りぬ 第5巻 (新潮文庫)

風と共に去りぬ 第5巻 (新潮文庫)

風と共に去りぬ 第5巻 (新潮文庫)

作家
マーガレット・ミッチェル
Margaret Mitchell
鴻巣友季子
出版社
新潮社
発売日
2015-06-26
ISBN
9784102091104
amazonで購入する Kindle版を購入する

風と共に去りぬ 第5巻 (新潮文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ykmmr (^_^)

ついに最終巻。レットと結ばれ、愛娘を授かる。最愛の人とも密かに駆け引き…。なんて、やっと幸せな日々が来るのかと思いきや…。愛娘の辛い最期。そして…はっきり言うと、物語で唯一の人格者であるメラニーが最期を迎えた。愛娘・メラニーを供養し、最愛の人への想いが『自称…』である事に気付き始める。スカーレットの強み(しなやかに自分のメンタル・立場を保つ)がここにまた出るのだが…最後は甘くなかった。レットも遂に、スカーレットの気持ちの波についていけなくなり、彼女からの離別を決める。

2021/12/31

Lara

スカーレット▪オハラ、17才で最初の結婚。南北戦争が始まり、戦禍に見舞われる。その後再婚。2人目の夫も失くし、製材所の経営に邁進する。3度目の結婚で、レット▪バトラーと結ばれ、愛娘を得るが、落馬事故で失くす。スカーレットは、はっきり「私が愛するのはレット」と確信するが、「二人はもう終わった」とレットは去って行く。なんとも、辛い別れ。だか、スカーレットは諦めない、「レットはきっと取り戻せる」と敗けを認めない。波瀾に富んだ人生、とは言えまだ38才。頑張れ、スカーレット!

2021/12/09

びす男

周囲を振り回すスカーレットが、レットの愛をもすり切らせてしまい…という展開で完結。何とも彼女らしい■「とりあえず、なんでもあした、考えればいいのよ。あしたは、今日とは別の日だから」。失恋にも、敗戦とひもじさにも、ついに彼女は屈しなかった。振り返らない、現実しか見ない――。あっぱれとしか言いようがない■幸福と秩序は去ったのに誰もが過去に縛られ、それは旧社会を嘲笑うレットも例外ではなかった■結局、時代と対峙していたのはスカーレットとメアリー、2人の女性だけ。世界中の読者を励ましたであろう、毅然とした姿だった。

2018/05/20

優希

最終巻です。美しさと賢さを兼ね備えながら、どこまでも唯我独尊なスカーレット。愚かかもしれないと思うことも多々ありましたが、最後まで魅力的なヒロインでした。レッド・バトラーとの事故的関係変化は辛かったですが、最後には希望を見せてくれるのが良かったです。長い物語でしたが、どこまでも失うことのない何かがあった気がします。

2019/01/07

巨峰

全5巻を、特に後半は一気読みのように読んでしまった。南北戦争前後のアメリカ南部の混乱をいきぬいた女性たちの象徴として、スカーレットとメラニーという二人のヒロイン。光と影、正と邪のヒロイン。しかしどちらが光でどちらが影だったのが読了後も迷ってしまう。正反対に見える二人だけど、人としての毅さは同じだと思った。風と共に生き、風と共に去っていった彼女たちの姿をこの現代でも生き生きと思い描くことができるのは、マーガレット・ミッチェルと素晴らしい新訳のおかげ。読んでよかったです!!

2015/12/24

感想・レビューをもっと見る