燈台へ (新潮文庫)
燈台へ (新潮文庫) / 感想・レビュー
マリリン
ごくありふれた情景を著者の視点から描く情景が美しい。現在の中の過去…、幻想的な感性はふと三島由紀夫を思い出した。字が小さく読みにくかったが、他の作品も読んでみたい。
2017/12/10
meg
うつくしい描写。 ウルフ初読。
2023/11/15
カミツレ
ラムジィ家の別荘の庭、ラムジィ夫人は小さな男の子を膝に、絵本を読み聞かせています。母子の和やかな時間。そこへ哲学者で癇性の父親登場。ラムジィ氏は自分の天分に疑問を持っています。夫人は夫に優しさを示すため自分を没し去ります。夫人は花に例えられ彼が去ると、花弁が折りたたまれ、しぼんだように見えたほど疲れ切る。結婚生活にはこのような場面もあるかもしれませんが、ふとヨギル出来事で、忘れ去られるモヤモヤの部類に入るかもしれません。過ぎ去った小さなあの気持ちが大切だったことを思い出させてもらいました。
2023/08/15
algae
大天使マイケルという訳をみて、戸田奈津子が脳裏に浮かぶかもだぜ。
2016/11/19
しゅん
外部のない、完全な一つ。スコットランドの孤島と灯台の間、そこに生きる(生きた)人々と風景のゆらめきがすべて。まだ、魅力を表す言葉は見つけられていないけど、小説はこの一冊さえあれば十分なんじゃないか。思わずそう感じてしまう。その感じもゆらめいていくけど。
2016/02/10
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