アンの友達 (新潮文庫 モ 4-4 赤毛のアン 第4)
アンの友達 (新潮文庫 モ 4-4 赤毛のアン 第4) / 感想・レビュー
紅はこべ
老人が子供や若者に注ぐ無償の愛。愛し合っていながら理由あって若い時に結ばれなかった男女が、中年以降に結ばれる。大体この二つのパターンの物語。その中で異色の「隔離された家」が一番好き。語り口がよい。反発し合う2人がいつの間に惹かれ合うという、『から騒ぎ』『高慢と偏見』以来の王道パターン。アンとギルバートもそうかな。ミス・マクファーソンの頭の先から爪先まで眺めるやり方、会得してみたい。オリビア叔母さんは本当に変われたのかな?
2017/06/02
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
久しぶりの再読。プリンスエドワード島の、仲が良いのか悪いのかわからない家族のような村の人々についての短編。特に老人達がそれぞれ面白い。頑固で誇り高すぎる老女や、娘の帰りをワクワクしながら待つ年老いた父親。何年も口をきかないままの婚約者同士などもいる。ケンカのきっかけもバカバカしいものだし、その結末もささやかな出来事。他のも再読しよう。
2016/04/07
なにょう
タイトルにアンがついているがアンはほぼ出てこず。アンの活躍を期待するなら肩透かしをくらった感じ。だが、モンゴメリさんの田舎の噂話に付き合いたいなら読んでみるといい。自分ははまってしまい、何回も再読。★「ロイドの老淑女」この短編集の中でも長めの作品。自尊心がテーマ。例えば、つまらない自尊心に捕らわれ、ついに虎になった話もある。一方、このロイドさんは…愛する対象に出会い、自分の偏屈さ、妙な自尊心を手放していく。★「ルシンダついに語る」「隔離された家」「小さなジョスリン」「めいめい自分の言葉で」がいい。
2016/09/24
ミクロかめ
アンとどんな関係だったかわからない人ばかりだけれど、アヴォンリーの生活を幅広く見せてくれるという意味で面白い巻でした。
2016/11/04
MAKII FRUー
アンにまつわる人々の短編小説12編 名前が覚えられないから、どこに出てきた人かは追求せずに読んだ。訪ねて行った家の人が天然痘の疑いがあって、そこに一緒に隔離されるとか 笑 アンのお話の中にはよく若い頃けんか別れした恋人が何年後かに結婚するっていうのがよくある。 でも、飽きずに面白く読める。 めいめい自分の言葉でが好きなお話。
2014/06/22
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