アンの娘リラ (新潮文庫 モ 4-10 赤毛のアン 第10)
アンの娘リラ (新潮文庫 モ 4-10 赤毛のアン 第10) / 感想・レビュー
桐ヶ谷忍
アンの末の娘、リラを主人公に、戦時下の物語が進められていく。常々「隣人を愛せよ」という聖書の言葉と戦争で人を殺すというキリスト教の矛盾について考えていたのだが、なるほど戦争相手は「隣人」ではなく悪魔的な対象となるのだなと発見があった。それだから教徒達は殺せるのか…。飽きることなく次々と難題が起こり、また心理描写が巧みで、何度か涙を誘われた。
2018/03/14
ミクロかめ
アンの娘のリラ視点。アンがすっかり母で、時間の流れをしみじみと感じられた。アンに戦争が絡んできて、素晴らしい事柄だけではない、けれど魅力的な世界が広がってた。
2017/05/09
amanon
とうとう最終巻か…何とも言えない感慨を覚える。娘だったアンは初老に入り、末娘リラが主人公の本作はこれまでにないシビアな状況が延々と描かれ、幾分気が滅入るが、それでもそうした中で希望と明るい気持ちを忘れず生きる人々の姿が感動的。とりわけ、ひょんなことから自ら育てねばならなくなったジムスを相手に果敢に奮闘するリラには賞賛の声をあげたくなるほど。ただ、個人的には前巻で大きな位置を占めていたメアリーの登場が少ないのに、ちょっと不満だけれど。そして、ラストのリラのセリフは失笑してしまうのと同時についホロリときた…
2018/01/19
お華
★★★★☆本当に久しぶりの再読♪アンシリーズの中でも特にこの一冊は一番繰り返し読んでました。“悪い奴を良い人に変えて、ずっと後悔させたい”ってこの話の中にあったのか〜
2014/06/08
ほたぴん
これ以外のアンシリーズはうん十年前に完読してたのに、なんでこれだけ読んでなかったんだろう。今までは『夢の家』が一番好きだったけど、リラを読んで夢の家が甘ったるく感じる。久しぶりのアンシリーズだったので、登場人物が誰だったかよく把握しないままに読んだけど、にもかかわらず楽しめた。マンデイの忠実さが泣ける。リラとミス・オリバーの会話もいい。そして緑色の帽子❗️そんなところもアンの娘だなぁ。
2014/10/20
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