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エミリーはのぼる (新潮文庫)

エミリーはのぼる (新潮文庫)

エミリーはのぼる (新潮文庫)

作家
モンゴメリ
Lucy Maud Montgomery
村岡花子
出版社
新潮社
発売日
1967-01-24
ISBN
9784102113141
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エミリーはのぼる (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ユメ

エミリーは、創作の世界におけるアルプスの道を登ってゆく。エミリーの文学へのひたむきさと野心を目の当たりにすると、すっと背筋を正されるような思いがする。「事実だけを書きなさい」エミリーは傍点を打たずに世界の美しさをありのままに書く術を身につけた。美麗な言葉で飾られた遠いどこかの物語ではなく、身近な自然や人々の営みを題材とする。エミリーが登ろうとしている道は、きっとかつてモンゴメリ自身が辿った道だ。そうして彼女はアルプスの頂の巻物に名前を記し、私たちは今でもこうしてエミリーやアンに会えるのだと思うと感慨深い。

2017/06/02

さゆ

『可愛いエミリー』に続き数十年振りの再読。当時どうしてタイトルが『エミリーはのぼる』なのか、判らなかった。当時の私にしてみれば、非常にプライドの高い彼女は、自分自身の何かに「のぼせて」いるように感じ、それで「のぼる」なのかな?と思ったことを思い出した。原題は" Emily climbs”。エミリーは書き手になるために岩に爪を立てるようにしてアルプスのように険しい山を昇る覚悟をしていることだったのだと、ようやく気がついた。アンにないものをもう一つ。『ジェーン・エア』のように非現実的な能力。

2012/03/17

井戸端アンジェリか

エミリーの青春です。キーワードの花“紫苑”はどんな花なんだろうと思いながら、そうだそうだ、たくさんの花や木の名前をモンゴメリから教わったんだ! 私まで夢見る少女の頃にタイムスリップです。どんどん美しく大人に成長していくエミリーが、夢見る少女じゃいられなくなるのはとってもイヤだな。まさか平凡なオバサンにはなるまい、とシリーズ最終章へ急ぐ。

2018/10/12

はるき

冒険心と情熱に満ちた青春時代。負けん気が強くタフなエミリーの逞しさがカッコイイ。根っこは純粋で、でも現実的な少女。少し時代がかった文体がまた良い。

2014/12/27

ユーリ

読んでいる最中は何度か退屈になってしまったけれど、読み終わったら、エミリーの3年間の高校生活の中に、たくさんの小さな宝石がちりばめられていたな、と思える物語でした。

2018/06/28

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