太陽の讃歌―カミュの手帖1 (新潮文庫)
太陽の讃歌―カミュの手帖1 (新潮文庫) / 感想・レビュー
みみみんみみすてぃ
めちゃくちゃ良かった。半分くらいは初期の著作の「幸福への死」と「異邦人」などのアイデアや断片がメモ書きのようにかかれているが、もう半分はポエジー溢れる美しい文章が断章として書き連ねられている。カミュはこれをただの手帖日記として書いたというよりも、やはり自分のテクストの一部として大事に書いていった感じがすごく伝わる。おすすめです
2016/12/31
meg
すばらしい書。胸が熱くなる。 日記文学が好きだ。
2023/05/07
Mint_Choco
十八才の頃に読みました。古ぼけてかび臭い文庫本を今開いてみると所々、段落やら文章やらを赤鉛筆で囲ってありました。『遊戯やヒロイズムにその真の意味を与える死。』とか『現実と対決させられて耐えられぬような愛は愛ではない。だからそうなると、愛することができぬというのは高貴な心の特権なのだ。』なんて所を。『もっとも危険な誘惑、それは何者にも似まいとすることだ。』は文章そのものを上から赤く塗りたくっていました。これこそ私が青春時代に埋め込まれた第二の遺伝子の断片ですね。
Ninnya
散文的なカミュの日記。創作ノートなのかな。日常の描写。光、風、糸杉。そうしたクリアカットな描写がカミュらしい
2011/03/05
v&b
「かれは、誠実にふるまうとき実に気楽そうだ。非常に珍しい例だ。」 「訳者あとがき」と勝手に追加された副題は数段落ちる。
2014/05/24
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