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第二の性 3 (新潮文庫 ホ 4-7)

第二の性 3 (新潮文庫 ホ 4-7)

第二の性 3 (新潮文庫 ホ 4-7)

作家
シモーヌ・ド・ボーヴォワール
生島遼一
出版社
新潮社
発売日
1959-11-10
ISBN
9784102124079
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第二の性 3 (新潮文庫 ホ 4-7) / 感想・レビュー

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LUNE MER

男性であるという、源氏物語を理解する上でのハンデ?を克服しようと読み始めた本書。ハンデ克服という当初の目的が達成されたかどうかはそのうち宇治十帖を再読したときに何となく判明するとして、本書は面白かったかと言われると、無駄な時間だったとは思わないという感じ。当時と状況が異なるので本書の論旨の適合率は低下しているかもしれないが、依然として当てはまりそうなことはいくらでも身に覚えがあるし、普段自分が立つことのない視点からの状況分析として読むと色々な発見も多い。残る二冊は原典では一冊目に相当する章。頑張ろう。

2020/07/14

めぐたん

女は受身であり与えられた刺激に対して反応するという内在のせいである。したがって、与えられたものが善でなくてはならない。常に要求、拒否とか非難の緊張にさらされているので、平和な充実感が女にとって大きな価値を持つ。男のような自由の跳躍でなく、総体への受け身の参加という意味で、調和は女が求める善なのだ。

2014/11/29

抹茶ケーキ

女性は受け身であることを社会的に要請される。それが女性の中から偉大な芸術家や哲学者が生まれない理由である。だからそのような強制を除去することがまず必要である。そのためには男が悪いor女が悪いという対立に陥らずに、女性の自立が双方の利益になるということを理解しつつ、それを推進することが必要である。「おたがいが他を攻撃すれば自分を正当化できると思っている。しかし一方のあやまりはまた他方の罪でもあるのだ」(p. 201)。みたいな流れ。今のところ一番面白い巻だった。

2016/03/21

澤水月

890621

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