ブルートレイン殺人事件 (新潮文庫 ク 3-7)
ブルートレイン殺人事件 (新潮文庫 ク 3-7) / 感想・レビュー
くみ
「ブルートレイン」で起こった殺人事件。豪華列車、高価な宝石、ょっとした場所設定がサヴォイホテルなど、セレブリティな雰囲気が漂う。特に、遺産相続で急にお金持ちになったキャサリンが、ブティックで洋服を買うシーンは、女性ならときめくこと間違いなし。薄紫と灰色と青の混じったドレス「秋の吐息」。。 殺人は起こりますが、全体的にライトな印象。スペイン旅行に持って行って読みましたが、このお話は気軽に読める海外旅行用の本として◎でした。飛行機の遅滞など、海外旅行では国内より急な空き時間も多いなあ〜と思ったので、本は必須。
2017/09/23
ブルーローズ
トリックはもう短編で明かされています。この本の醍醐味は、少なくない登場人物の動き、まるでお芝居を見ているような流れ。何回読んでも楽しい本です。
2011/12/31
mini kapi
自分が知らないため、そこまでの面白さではないかもしれないと淡々と読み進めたが、やっぱり犯人はわからず楽しめた。そして解説では、この頃のクリスティの私生活が苦悩にあり、それでも書き続けることで本当の意味でアマチュアからプロになった瞬間だとある。そういう背景を知ると作品に対しても一層の重みを感じた。
2024/09/01
カズザク
またまたアガサ作品を、30年ぶりに再読。やっぱ、ほとんど内容を覚えていなかった。豪華列車ブルートレイン&南仏がメイン舞台ってことで、旅情感タップリ!かつ飛行機、高速列車がメインの現代では味わえない、古き時代の少しユックリと時間が進む空気感がいい!どちらが真犯人か?最後までわからないまま物語が進み…途中で、いやこっちが怪しいかも?って感じてはいたが…最後の最後で予想外の結末に。最後の種明かしを読んでなるほど!って思うものの、少し強引ではって思う。嫌な奴かと思いきや、意外といい奴、で頭もいいレノックスがいい。
2018/01/27
Jun Shino
軽快な、列車の絡んだミステリー。上手く掘ってるな、という印象。 1928年の作品。「オリエント急行」とどこか描写などつながりがあるような気がして楽しい。 裕福な老婦人の遺産を受け継いだ控えめな女性、キャサリン・グレイに焦点を当て、ポアロが紳士的にこだわる。落ち着いたかと思ったら、新たなフィクサーの登場と奥のある構成。ポアロの尊大さも、よく出来た執事も、この作品の雰囲気を上手く作っていて興味深い。 惜しむらくはちょっと犯人意外すぎて脈絡が上手くピタリとはまらないところがあるかな。
2018/01/15
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